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リビア民兵組織将軍の、裏目に出たトリポリ進軍作戦

ニューズウィーク日本版 / 2019年5月4日 14時20分



トリポリに乗り込んでも、最初のうちは金銭などに釣られてLNAを支持する勢力があるかもしれない。だが、いずれハフタル体制への反感が高まるのは必至だ。トリポリには、よそ者の支配に力ずくで抵抗してきた長い伝統がある。

また和平プロセスから手を引いたり、トリポリ奪還作戦で大量の犠牲者を出すような事態になれば、イスラム過激派の一掃という主張ゆえにハフタルを支援してきた諸国も離反する。

国際社会が、当事者全員の面目が立つやり方で慎重に事を進めなければ、戦闘激化の可能性は再び高まる。国連は国民会議を延期したが、このままだとハフタルを利する恐れがある。たとえ軍事衝突が激しくなろうと、そして日程が多少ずれ込もうと、全員参加の会議を開かねばならない。まずは武器を置いて交渉の席に着くよう促すべきだ。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年5月4日号掲載>



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ジェーソン・パック(コンサルティング会社「リビア・アナリシス」創業者)、マシュー・シンケズ(同研究員)


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