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『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』撮影現場で見た監督のこだわり

ニューズウィーク日本版 / 2019年6月7日 17時0分

ミリーを演出するドハティ監督。 ©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

怪獣の謎をめぐる、濃密で複雑なドラマ

そんな、キャスト陣も全力で血肉を注いだ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はどんな姿をスクリーンに映し出すのか? 詳細が明らかになるにつれて期待が膨らんだ本作をひと足先に観たが、ノンストップでスピーディに駆け抜ける怒濤の展開に圧倒されながらも、神話の怪獣たちがなぜ現代に蘇ってきたのか? の謎をめぐる濃密で複雑なドラマに唸ることもしばしば。

しかも、そこには「いままで作られたすべての『ゴジラ』映画に敬意を払いたい」と語るドハティ監督の過去作に対するオマージュやイースターエッグ(小ネタ)もちりばめられているし、怪獣たちのバトルの見せ方もバラエティに富んでいて、スリルと興奮が最後の最後まで途切れなかった。

往年の『ゴジラ』映画ファンも、本作で初めてゴジラやキングギドラを知るデジタル世代の十代も間違いなく魅了されるだろう。小栗旬も出演する来春公開の『ゴジラVSコング(仮)』との繋がりを明確に見せるラストまで、目にしっかりと焼きつけてほしい。

本作のモスラはより凶暴で攻撃的。ボロボロの肉体で、キングギドラに何度でも戦いを挑む姿は痛々しく壮絶! ラドンとの決死のバトルも、映画史に残る見逃せない名シーンだ。 ©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

<Pen+(ペン・プラス)『完全保存版 ゴジラ、再び。』掲載>

Pen+『完全保存版 ゴジラ、再び。』(CCCメディアハウス刊)1954年11月3日、日本が世界に誇る唯一無二のキャラクター、ゴジラが誕生した。東京湾から上陸したゴジラが銀座の街を破壊する圧倒的迫力に、観客は心を奪われた。その後、これまでに30作以上のゴジラ映画が製作され、シリーズ累計動員数も、日本だけで1億人を突破。2016年の『シン・ゴジラ』の大ヒットも、記憶に新しい。そして、ゴジラ生誕65周年となる今年、ハリウッド版ゴジラの最新作であり超大作、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』として、銀幕に再びゴジラが帰ってくる。ゴジラ、ラドン、モスラ、そしてキングギドラ――怪獣たちの壮絶なバトルに息をのむ。マイケル・ドハティ監督が、ゴジラ愛全開でつくった最新作紹介はもちろんのこと、誕生秘話から全作品解説、ライバル怪獣まで、ゴジラのすべてがわかる完全保存版。







『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
2019年5月31日(金)全国東宝系にて世界同時公開

出演:カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、サリー・ホーキンス、渡辺謙、チャン・ツィイー他
監督:マイケル・ドハティ
脚本:マイケル・ドハティ、ザック・シールズ

イソガイマサト


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