慰安婦映画『主戦場』リアルバトル 「騙された」vs.「合意を果たした」
ニューズウィーク日本版 / 2019年6月7日 18時0分
確かに『主戦場』が、これまでの慰安婦をテーマにした作品では叶わなかった、両論を取り上げた映画であることは事実だ。そして監督が導き出した結論は彼自身の意見に過ぎず、 誰のどの言葉をどう受けとめるかは1人1人に任されている。
意見を押し付けるのではなく考えるきっかけを与えてくれる作品であることは、作家でAV女優の紗倉まなさん(下記)をはじめ、これまで慰安婦について語っていなかった人たちにも鑑賞されていることからも分かるだろう。
ようやく観れた。今すごくホットな映画なのでは。膨大な情報量と両陣営の視点と意見がテンポ良く進み、あっという間に過ぎた2時間。『そんなことを言ってしまうのか...!』と場内が騒つく映画を体験したのははじめて。これを観た人と感想を話し合いたい。。。!(パンフレットも久々に買った)#主戦場 pic.twitter.com/LKWJCD6m0k— 紗倉まな (@sakuramanaTeee) 2019年5月5日
5月30日の会見後にデザキ監督が公開した(※)YouTubeについては、映画出演者の1人である加瀬英明氏が代表を務める「『慰安婦の真実』国民運動」という団体のホームページ上で、即座に反論がなされている。監督の言葉には、今後も反論が来るかもしれない。そうなったらリアルでのバトルを続けていくつもりなのか。
「(反論合戦は)続けたくない」と、デザキ監督は言う。「私が話したことは明快だし、隠していることはないから」
岩井弁護士も承諾書と合意書に法的な瑕疵はないため「現時点では何よりも映画をたくさんの人に見てもらうことに集中したい」と語った。
※デザキ監督がYouTubeで反論を公開したのは5月30日ですが、出演者らの記者会見後ではなかったため、訂正しました。
※6月11日号(6月4日発売)は「天安門事件30年:変わる中国、消せない記憶」特集。人民解放軍が人民を虐殺した悪夢から30年。アメリカに迫る大国となった中国は、これからどこへ向かうのか。独裁中国を待つ「落とし穴」をレポートする。
SHUSENJO
『主戦場』
監督/ミキ・デザキ
出演/ケント・ギルバート、吉見義明他
日本公開中
朴順梨(ライター)
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