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注目ホラー『ミッドソマー』の監督が自作を語らない理由

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月16日 16時45分

──あなたはいつも自分の作品を、とても個人的なものだと言う。あなたの作品は今のところ『ヘレディタリー』と『ミッドソマー』の2作だから、それらが「個人的」だと聞くと、あなたのことが少し心配になる。まだ30代前半なのに、どれほどつらい経験をしたのだろう、と。

実にひどい経験をしたし、家族にもさまざまなつらいことが起きた。でも、人生とは苦しみだという格言もある。私もそう思うし、人生を描くことには癒やしの効果があるだろう。たとえ大きな痛みを伴う物語でも、それを語ることで精神の浄化を見いだせる部分があると思う。

私には今も、ひねくれた子供みたいな部分があって、周りをあきれさせるのがとても楽しい。それをできるだけ優雅にやりたいという思いもある。そこから作品が生まれるんだ。

<本誌2019年07月30日号掲載>




※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。



ジェフリー・ブルーマー


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