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本場スコットランドで味わう至高のスコッチ旅

ニューズウィーク日本版 / 2019年9月6日 20時0分



ラガブーリン蒸留所の外観 ALAN COPSON-AWL IMAGES/GETTY IMAGES

翌日は「土壌のゴッドファーザー」ことブラウンの車に乗せてもらった。牛の餌やりの合間にピートを掘り出し、泉から水をくむのを見学するためだ。

沼地に向かう途中、ピートとは何かを尋ねると、ブラウンは次のように説明してくれた。

「ピートは若くて水分の多い石炭のようなもの。分解された樹木やらが圧縮されてできる。島では最近まで、誰もが冬の暖房、お茶を入れるときや、ウイスキーの香り付けに使っていた」

地面からピートを掘り出すのはとてつもなく大変な作業だった。それに危険でもある。ぬかるんだ泥の表面は不安定で、何かを一晩放置すると、流砂のような沼にのみ込まれ、二度と浮かんでこない。

幸い、ブラウンはこの辺りの地理に精通している。私たちは無事生還して、全てのブルックラディ産ウイスキーの母ともいうべき地下の泉にも足を運んだのだった。

<本誌2019年9月10日号掲載>

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※9月10日号(9月3日発売)は、「プーチン2020」特集。領土問題で日本をあしらうプーチン。来年に迫った米大統領選にも「アジトプロップ」作戦を仕掛けようとしている。「プーチン永久政権」の次なる標的と世界戦略は? プーチンvs.アメリカの最前線を追う。



ポーラ・フローリック(作家)


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