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特殊戦司令部の制服脱いだミス・コリア、韓国代表でアジア大会の金目指す ところでカバディって何?

ニューズウィーク日本版 / 2023年9月24日 8時31分

除隊を希望した理由はもちろん、カバディのためだ。中国・杭州で開催されるアジア大会に向け完璧な準備をしたいと思っていたからだ。

ウ・ヒジュンは「2018年ジャカルタ-パレンバン大会のとき、父が警察の仲間とプラカードを作って、スマホ越しに応援してくれたことが今も鮮明に記憶に残っている。メダルを獲得できなかった結果には、私より父の方が悔しがっていました。今回のアジア大会では必ずメダルを獲得して、父の首にかけて上げたい」と話している。

ところでカバディって何?

カバディは鬼ごっこ、ドッジボール、格闘技を融合させたようなスポーツだ。攻撃手(レーダー)1人が守備陣地に侵入して相手をタッチした後、自陣に戻ればタッチした相手選手の数ほど点数を得る。タッチされた選手はアウトとなる。守備チームも攻撃制限時間30秒以内に相手のレーダーが自陣に戻ることはできないように防げば、レーダーをアウトさせることができる(1点)。男子部の試合は前・後半各20分、女子は各15分で勝負を決める。

カバディはインドの古代叙事詩「マハーバーラタ」でアビマニュ王子が敵軍7人に包囲されて戦死したという話にルーツをもつ競技だ。そのため1チームの出場選手が7人になっている。競技名の「カバディ」はヒンディー語で「息を我慢する」という意味だ。レーダーは、相手陣営でずっと「カバディ、カバディ、カバディ....」と声を上げなければならない。違反すれば相手に点数(1点)と攻撃権まで奪われる。

アジア大会では1990年北京大会から正式種目になった。韓国のカバディ国家代表チームは男子が2014年仁川大会で銅メダル、2018年ジャカルタ-パレンバン大会で銀メダルを獲得した。女子はまだアジア大会ではメダルを獲得したことがない。

アジア大会で金目指すもパリ五輪には......

アジア大会での金メダルを目指すウ・ヒジュンだが、さらに来年のパリ五輪は......。残念ながら彼女は出場できない。なぜならカバディはオリンピックに採用されていないからだ。インド発祥のカバディのほか、タイやマレーシアで盛んなセパタクローもオリンピックでは採用されていないアジア大会の正式種目だ。もっとも、近年オリンピック、アジア大会ともに競技の入れ替わりが進んでいるので、今後、競技人口が増えればカバディが五輪正式種目になる日が来るかもしれない。

なにはともあれ、中国・杭州でのアジア大会でカバディの試合は10月3日から始まる。ウ・ヒジュン選手の活躍に期待したい。

特殊戦司令部の制服脱いだミス・コリア、ウ・ヒジュン

2019年のミス・コリアで、その後韓国陸軍の特殊戦司令部(米軍のグリーンベレーに相当)に将校として服務していた異色の経歴をもつカバディ国家代表ウ・ヒジュン選手が注目を集めている。

 SBS News / YouTube


ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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