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ホリエモン、落合陽一、見城徹...箕輪厚介が「大物」たちの懐に入り、仕事を成功させてきた「秘訣」とは

ニューズウィーク日本版 / 2023年11月25日 20時53分

わかったのは、見城さんや孫正義さんは永遠に熱狂できると思うけど、僕はそういうタイプじゃないってこと。年単位でも日単位でも、めちゃめちゃ熱狂しているときと休んでいるときの周期がある。サウナに入って、水風呂入って、外気浴で休むみたいな。そのサイクルを回していくのが僕にとっては一番幸福度が高いと最近気づきました。

50歳、60歳になっても「死ぬこと以外かすり傷」と言っていたら、ちょっと嫌なやつですよね。価値観が螺旋階段を上るように変化していくほうが、人間としての味わい深さが出る気がして。

『かすり傷も痛かった』で「脱競争」を謳ったワケ

──これまでの箕輪さんの考え方とかなり変化があるように思いました。転換点はありましたか?

文春砲で一時期仕事がなくなったからですよね。当時はちょうどマレーシア移住を考えていたりして、熱狂が冷めかけていたタイミングだったんですが、走り続けていたレールって降りにくい。でも、あのときはNewsPicks Bookの編集長をやめたし、半ば強制的にレールから降ろされたようなもの。それまでは自分の本がAmazonランキング上位を独占してないと恥ずかしいと思っていたし、本屋さんに行っても自分の本がランクインしてないとダサいと思っていた。ある種、競争中毒だったけれど、一旦競争から降りたら別にどうでもいいわって。『かすり傷も痛かった』では「脱競争」と書いているんですが、競争にとらわれなくなってよかったと思っています。

ただ、最初から「ゆるくいこう」は違うと思っていて。ある程度競争で勝ってきて、時間もお金も余裕ができてからでないと、「脱競争」とか言ってもしんどいだけ。よほど自分の価値観を持っている人じゃないと資本主義のレースから逃げるのは難しい。何かの領域で結果を出してから、競い合いを続けていくか、自分なりのレースをつくるのかを選ぶと思うんですよ。

──まるで「守破離」みたいですね。

まさにまさに。僕にとって見城さんとかホリエモン(堀江貴文さん)のビジネス書に書いてあることを、誰よりも実践して、徹底的にインストールする。これが「守」にあたります。

ライトな自己啓発書は、よく「ファスト教養」って馬鹿にされるんですけど、そんなことなくて。こういうビジネス書は、誰が読んでも仕事をするうえでのベースとして役立つと思う。僕も徹底的に「守」をやることで仕事でも結果を出せた。その後、仕事がなくなって自分と向き合うことが「破」になって、まだ「離」には至ってないけれど、自分流みたいな感じになってきているんですかね。

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