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ChatGPTだけじゃない! 英語学習にもAIフル活用、目的別の最適ツールは?

ニューズウィーク日本版 / 2024年1月2日 9時10分

ILLUSTRATIONS BY FELIZLALALA/ISTOCK

<語彙教材を自作できるChatGPT、四六時中練習に付き合ってくれる発音改善アプリELSASpeakほか、スマートに英語力を引き上げるためのAI学習ツールとその活用術を紹介>

AIの進化は英語学習の世界にも革命的な変化をもたらしている。単語の暗記、発音矯正など特定のニーズに特化した「スペシャリスト型」の学習ツールから、ChatGPTのように工夫次第で活用法が無限に広がる「万能型」まで、さまざまな選択肢の中から自分に合った学び方をカスタマイズして効率よく英語力を引き上げよう。

◇ ◇ ◇  

単語

単語学習は単調で三日坊主に終わりがち......というハードルを乗り越えるべく、隙間時間にスマホで効率よく学べるAIアプリが多数登場している。例えば、エストニア生まれのDropsは1日5分という手軽な時間設定が特徴。スタイリッシュなイラストと単語を結び付けるクイズ形式、スワイプ操作だけでさくさく進むテンポのよさなど、ゲーム感覚で気軽に取り組める仕掛けが満載だ。

TOEICや英検などの試験対策に照準を合わせたabceedは、過去に間違えた語彙を忘却曲線に沿って適切なタイミングで出題してくれる。多くの市販教材と連動しており、単語帳や問題集を使った従来の学習法に組み込んで使いやすい。

勉強モードを離れて英語に親しみたいときはウェブサイトYouGlishも楽しい。気になる単語やフレーズを入力すると、膨大なYouTube動画からその表現が使用されているシーンを抽出して再生してくれるから、リアルなニュアンスを体感できる。

一方、ChatGPTを使えば語彙教材を自作できる。ニュース記事などの英文をChatGPTに貼り付け、指定したレベルの語彙とその意味を一覧表にまとめさせる、覚えたい単語を盛り込んだショートストーリーを作成させる、類義語のニュアンスや用法の違いを質問する、などニーズに合わせてカスタマイズできる。

リーディング

問題集の読解問題から離れて、興味のある分野の英文を読みながらリーディング力を高めたい? ChatGPTなどの生成AIなら、テーマや文体、難易度などの希望を伝えるとオリジナルの文章を作成してくれる(例:Kポップの世界的な人気と今後の課題について、TOEICの問題風の英文を作成してください。長さは300単語。レベルはCEFR〔外国語の運用能力を同一の基準で示す国際標準〕のB2)。

また、好きなアーティストの記事やお気に入りの小説を教材に転用するのも簡単だ。まず、文字データをChatGPTのテキストボックスに貼り付ける(紙のコンテンツの場合はグーグルレンズなどで写真を撮ってテキストをデジタル化する)。英文の難度が高すぎる場合には易しめの表現に書き換えてもらったり、文法や構文、背景情報について質問したり。その上で穴埋め問題や正誤問題を作ってもらえば、正確に読み取れたかどうかを確認できる。

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