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イギリス、古着を一堂に集めたクールなポップアップストアが人気 CO2削減し売上は慈善活動へ寄付

ニューズウィーク日本版 / 2024年2月19日 20時13分

今年、チャリティースーパーマーケットはブリストル、ロンドン西部、オックスフォードですでに開店している(ブリストルとロンドン西部は昨年から継続しており、2024年2月まで営業)。参加慈善団体数は、場所により、3団体だったり4団体のこともある。

チャリティースーパーマーケットは、以前はロンドンのフリーマーケットに出店していた。古着のレベルアップを目指そうと、ショッピングセンターという目立つ場所で一定期間、実店舗を構えるアイデアが生まれたのだという。考案者2人のうちの1人は、先述したトレイドのCEOマリア・チェノウェス氏だ。

チャリティースーパーマーケットの創業者のふたり

「古着の循環」をさらに加速させたい

チャリティースーパーマーケットの環境面での貢献は大きい。同サイトでは、昨年実施したポップアップストアでの売り上げやCO2削減量を公開している。

第1回目のブレントクロスショッピングセンターでのポップアップストアの成果は、ごみとして処分される約11トンの古着、約102トンのCO2量、約18,000立方メートル(小学校の25メートルプールで約45杯分)の水を削減したり節約した計算になる。このような成果は、毎回のポップアップストアでも報告されている。

イングランド南東部イングランドケント州にある巨大ショッピングモール「ブルーウォーター」での開催時にも廃棄物やCO2削減についての報告がSNSで発進された。

人気の古着交換イベントを業界関係者も主催

イギリスでは古着交換会も人気だ。たとえば、イギリス中部のノッティンガムでは、「ザ・ビッグ・スワップ」が継続的に古着交換イベントを開催し、好評を博している。参加費10~15ポンド(約1800~2800円)を払い、古着(服や靴など。ナイトウェアや下着、宝石類は不可)10点を事前に持ち込み、その後、集められたすべての古着の中から10点を選んで持ち帰れるという仕組みだ。余った古着は慈善団体が運営するチャリティー・ショップに寄付される。

またこうした古着交換はファッション業界関係者にも飛び火している。昨年2月には、ファッションチェーンのザラとコラボもしている著名トップスタイリストのハリー・ランバート氏、サステナブルファッションのインフルエンサー、ボディ・ポジティブの提唱者の3人が立ち上げた1日限りの古着交換イベント「アブソルート・スワップ・ショップ」がロンドンで開催された。

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