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ロシアの脅威を知り尽くしたスウェーデンがNATOを強くする

ニューズウィーク日本版 / 2024年2月29日 18時39分

NATOがバルト海の制海権を確保する上では、スウェーデン海軍は重要な役割を担うことになる。ロシアはバルト海に臨む重要な海軍基地を2カ所保有している。サンクトペテルブルクと、リトアニアとポーランドに挟まれた飛び地に位置するカリーニングラードだ。

ロシアの艦船の動きを監視するには、スウェーデンの潜水艦が大いに役立つだろう。現在運用されているのは4隻のディーゼル電気潜水艦で、うち3隻はゴトランド級、残る1隻はセーデルマンランド級だ。さらに2隻のA26型潜水艦を建造中で、一番艦のブレーキンゲは2027年、二番艦のスコーネは2028年の就役を予定している。

スウェーデンの潜水艦は水深が浅いバルト海での活動を前提に設計されている。そこがNATOの同盟国が保有する大型の潜水艦にはない強みとなる。おかげでロシア船の動きをつぶさに監視でき、天然ガスパイプライン・ノルドストリームの爆破など、バルト海の海底での破壊工作や、海底に敷かれた通信ケーブルに盗聴器を仕掛けるといった工作を防げるはずだ。

スウェーデン海軍はまた、コルベット艦7隻、掃海艇8隻、大型の哨戒艦1隻に加え、より小型の十数隻の哨戒艦を保有している。特筆すべきは、スウェーデンが世界に先駆けて開発したステルス艦のビスビュー級コルベット艦で、小型ながら多様な任務に対応でき、短距離防空で威力を発揮する。

【動画】世界で唯一のステルス艦、ビスビュー級コルベット艦



デービッド・ブレナン


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