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日本は単なる下請けじゃない... 初任給「大卒で28万円」TSMC熊本工場の衝撃と日本進出の狙い【アニメで解説】

ニューズウィーク日本版 / 2024年4月3日 19時40分

熊本県が21年4月に地元企業を対象として行った調査では、大卒エンジニアの平均初任給は19万円。一方、JASMが提示した初任給は大卒が28万円、修士が32万円、博士が36万円と地元水準をはるかに上回っている。

TSMCは日本に対し、熊本の12インチ工場以外にも、横浜と大阪へのIC設計センター、茨城県への3次元IC先端パッケージング研究開発センターの設置と、かなり包括的な投資を行っている。

IC設計分野では、19年から東京大学と先端半導体の技術提携を行っており、20年には横浜に最初のIC設計センターを、22年末には大阪に2つ目のIC設計センターを設立した。

こうしたことから分かる通り、TSMCは日本の顧客とより深いパートナーシップを結ぶだけでなく、設計やパッケージング・検査、より高度なプロセス等を研究開発し、人材を増員するための重要な海外拠点と見なしている。

■より詳しい内容については動画をご覧ください。

※この動画は「TSMCが人材を独占し、日本企業は生き残れなくなる? 高給だけじゃない「熊本工場」の衝撃度」に基づいています。

林 宏文
Lin Hung-Wen

台湾の経済・テクノロジー記者。経済日報記者、週刊誌「今周刊」副編集長などを経て作家に。TSMC取材30年の成果をまとめた『晶片島上的光芒(半導体の島・台湾の輝き)』を昨年7月に上梓(3月22日に日本語訳版『tsmc 世界を動かすヒミツ』がCCCメディアハウス社から刊行)。ほかに『恵普人才学(ヒューレット・パッカードの人材学)』、『商業大鰐SAMSUNG(ビジネスの大物SAMSUNG)』などの著書がある。

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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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