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英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴重で高価な装備」に猛スピードで直撃・爆破する瞬間

ニューズウィーク日本版 / 2024年5月13日 21時35分

ロシアの攻撃用ドローン「ランセット」のイメージ Anelo-Shutterstock

ブレンダン・コール
<ロシア軍の自爆ドローン「ランセット」が破壊したとされるのは、AIM-132 ASRAAM(先進短距離空対空ミサイル)を積んだスパキャット社製のトラック>

ソーシャルメディアに共有された動画によると、ウクライナ軍のミサイルを積んでいた英国製の軍用車両がドローン攻撃を受けて破壊されたという。

【動画】巨大な黒煙が立ち上る...ロシアのドローンが、ミサイルを積んだ「英国製の軍用車両」に直撃する瞬間

英政府は4月、対ウクライナ武器支援の増額を約束した。1月に今会計年度として約束していた25億ポンド(31億ドル)相当の装備に追加するかたちで、さらに5億ポンド(6億2000万ドル)の支援パッケージを提供すると発表した。

X(旧ツイッター)で、ウクライナでの軍装備喪失にまつわる情報を発信しているアカウント「WarVehicleTracker」は、48秒の長さの映像をアップした。最初テレグラムに投稿されたこの動画は、場所の分からない平原にある1台の車両を空撮したものだ。

投稿主は動画について、「しばらく防空装備の損失がない期間が続いていたが、ウクライナは貴重で高価な車両を失ったようだ」と述べている。「ここに映っているのはおそらく、ランセット(ドローン)が、AIM-132 ASRAAM(先進短距離空対空ミサイル)を運ぶ英供与のスパキャット社製のトラックを破壊したところだと思われる」

動画内の別角度から撮影されたシーンでは、車両が爆発するところが見てとれる。未検証で撮影日不明のこの動画について、本誌はウクライナ国防省にコメントを求めている。

ドローンや攻撃用ヘリに対抗

防衛・安全保障のオンラインマガジン「アーミー・レコグニション」によれば、スパキャット車両のシャーシに搭載されたAIM-132 ASRAAMは、ウクライナの戦争遂行を支援するために英国が急ごしらえで供与した装備であり、空中発射型ミサイルを地上の発射装置に適応させたものだという。

英国は2022年10月、ASRAAMシステムをウクライナに提供すると発表。「カミカゼドローン」として知られる自爆型ドローンに対して用いられた事例が過去に確認されており、2月には初めて日中に目撃されている。

このシステムは、戦場でロシアのドローンや攻撃用ヘリコプターに対抗し、ウクライナ軍を空からの爆撃や襲撃から守ることを主な目的としている、とアーミー・レコグニションは述べている。

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