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写真花嫁、戦争花嫁...「異人種間結婚」から生まれたもう一つの「日系アメリカ人文学」の100年

ニューズウィーク日本版 / 2024年5月22日 11時5分

日系アメリカ人文学と、上述した複数の人種ルーツを持つ日系アメリカ人作家の文学テーマは一線を画していることがわかる。

複数の人種ルーツを持つ日系アメリカ人作家は、その存在のトランスボーダー性、そしてそこから生じる文学テーマの独自性から、日系アメリカ人文学の文学表現の多様化、複雑化、超域性に貢献しているといえるだろう。

しかし、複数の人種ルーツを持つ日系アメリカ人作家たちの経験は、前述した事柄だけに収斂されず、今も進化している。

ウォント盛香織(Kaori Mori Want)
ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了、Ph.D.(文学)。専門はアジア系アメリカ文学、ジェンダー論、批判的人種理論。著書に『ハパ・アメリカ:多人種化するアジアパシフィック系アメリカ人』(御茶の水書房)、共著にReclaiming Migrant Motherhood: Identity, Belonging, and Displacement in a Global Context(Lexington)、Red&Yellow Black&Brown: Decentering Whiteness in Mixed Race Studies(Rutgers University Press)など。

『アステイオン』99号
 特集:境界を往還する芸術家たち
 公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会[編]
 CCCメディアハウス[刊]

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