この10年で日本人の生活苦はより深刻化している
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月13日 15時30分
この10年間で、お金に困っている国民の実数もかなり増えている。2023年で最も多いのは45~49歳、いわゆる「ロスジェネ」だ。全年齢層の合計は3757万人で、20歳以上の国民の3人に1人がお金に困っていることになる。
増税が相次いでいるが、税による再分配が適切に機能しているなら、こういう状況になるだろうか。国の税収は過去最高なのだが、最近の内訳をみると所得税や法人税よりも消費税が多くなっている。税金には累進性を持たせる、という原則が崩れつつある。
「国民の生活が苦しい、政府の出番だ」となるのだが、国のやることなすことが逆効果というケースが増えているように思えてならない。このほど徴収が決まった少子化支援金も、使途を誤らないようにしてほしい。まずは学校の学費を下げるというように、使い道を限定することから始めるべきだ。
<資料:内閣府『国民生活に関する世論調査』>
【関連記事】
国公立大学の学費増を家庭に求めるのは筋違い
過去30年で日本の格差は危険なレベルにまで拡大した
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
もうダメだな…日本の「13歳~29歳」の若者が抱く「底知れぬ絶望感」の正体
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月27日 19時15分
-
日本の夫婦が生む子どもの数は70年代以降減っていない
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月27日 14時40分
-
助けて…月収50万円「48歳サラリーマンの父」が目の当たりにした「東京の大学に通う長男」の緊急事態
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月19日 5時15分
-
産めば産むほど減税され、子供4人で所得税ゼロに…10年で出生率1.23→1.5に激増した"フォアグラで有名な国"
プレジデントオンライン / 2024年6月18日 10時15分
-
「低年収の若者」無視した少子化対策が意味ない訳 高年収帯しか子育て世帯が増えていない現実
東洋経済オンライン / 2024年6月9日 12時10分
ランキング
-
1来月の日欧の共同訓練批判=ロシア
時事通信 / 2024年6月29日 16時21分
-
2米民主党はバイデン氏の交代検討を 独高官
AFPBB News / 2024年6月29日 16時39分
-
3ウクライナ、クリミアのロシア宇宙通信施設を破壊 軍が今週攻撃
ロイター / 2024年6月29日 1時28分
-
4ニュース裏表 峯村健司 「露朝条約」にいらだち募らせる中国、三角関係に〝きしみ〟プーチン氏の訪朝、東アジアの国際秩序に地殻変動もたらす
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月29日 10時0分
-
5「中国強くなれば世界平和に」=新興国との連帯強調―習主席
時事通信 / 2024年6月28日 17時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)