【日本人学校バス襲撃】経済政策からエロ話まで、規制だらけの中国で「反日」だけ違う理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月3日 11時20分
香港大学「中国メディアプロジェクト」の調べによると、1959年から2015年の間に、中国共産党の機関紙「人民日報」には「中国人民の感情を傷つけた」とのフレーズが143回登場した。対象国として最多は日本で51回。2位の米国35回を大きく上回っている。
ときおり行き過ぎがあると今回のように規制するが、すぐに「人民が怒っているので我々はどうしようもありませんな」が基調ラインに回帰していく。
この無限ループから脱出する方法はないものか。「感情を傷つけられた日本人民」としては抜本的な対策を期待したい。
[執筆]
高口康太(たかぐち・こうた)
ジャーナリスト、千葉大学客員准教授。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。著書に『幸福な監視国家・中国』(共著、NHK出版新書)、『プロトタイプシティ』(共著、KADOKAWA、2021年大平正芳記念賞特別賞受賞)、『中国「コロナ封じ」の虚実』、『中国S級B級論――発展途上と最先端が混在する国』(編著、さくら舎)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)など。
■心ないコメントがあった一方で、日本人学校バス襲撃事件の犠牲になった胡友平さんを悼む声は、中国国内でも上がっている。天津市でも、タワーにメッセージや写真が投影され、その勇気ある行動がたたえられた
https://t.co/HVyH2ZRGYn pic.twitter.com/yK9ocQAGMH— Feiyan Xie (@FeiyanXie) June 28, 2024
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