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「ADULT K-POP」トロットの魅力を世界に広める男性4人組・K4 個性派ぞろいのグループの魅力に迫る

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月8日 12時0分

ヒョンミン 私の場合、父親がトロットを歌っていたこともあり、テクニカルな部分に関しては大丈夫でした。しかしながら、日本の演歌も同じだと思うんですけれども、 歌の根底にエモーショナルなところがあるジャンルなので、表現の仕方が本当に合っているのかどうかを父親に確認してもらいながら練習しています。あとは先輩のステージをよく見て真似をしてみることも重要ですね。

フィリップ 真似することから始めて、練習を重ねて自分のスタイルに磨き上げていく。それが大切なんです。

ジュン 私はトロットの初心者だったので、『ハロートロット』で歌っていくうちに成長したと思っています。

ボーカルトレーナーとして2500人を育てた

──ヒョンミンさんは、かつてボーカルトレーナーとして2500人を育成したと聞いています。いろいろなジャンルに精通していないとできない仕事ですよね。

ヒョンミン はい。教えるために幅広いジャンルを学ばなければいけませんでした。もともとは大衆的なバラードが好きだったんですけれども、今はロックやR&B、レゲエも聴いています。トロットは様ざまな音楽の要素を取り入れたジャンルなので、そういった面で自身の音楽経験がプラスになっていると感じます。

──20年ほど前にソロ歌手になろうと決意したのがすべての始まりだったそうですね。

ヒョンミン 20代はソロ歌手として活動しました。その頃の評価や人脈のおかげで大きなボーカルスクールを設立することができたのです。ところがある日、教え子に「先生の夢はなんですか?」と尋ねられたときに、はっと目が覚めました。それでスクールの経営を整理して、再びプロの歌手になろうと決意したわけです。

K4メンバーのフィリップ(左)とジュジュ(右)

ファンに近づくことができる音楽を探してトロットへ

──ジュジュさんは『ハロートロット』で1位に輝きました。選ばれた理由は何だったのでしょうか?

ジュジュ 最後の機会かもしれないので後悔しないようにと、ステージの上では楽しむことだけに集中しました。 とはいえ、明け方まで練習したり、10キロほど痩せたりと大変な時期もありました。最終的にはこれらも含めて楽しめたような気がしています。おかげで1歩1歩成長することができて、審査員の方々も「成長するキャラクターだ」とおっしゃってくれた、そうした流れが優勝につながったんだと思います。

──フィリップさんはアメリカのご出身ですね 。トロットになじみがあったわけではなさそうですが......。

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