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見落とされがちな「女の子のADHD」15の徴候とは?

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月21日 9時30分

@01iviaaah/TikTok

パンドラ・デワン for WOMAN
<男児・男性とは異なる女児・女性のADHDのサインについて、専門家が明かす>

ADHD(注意欠如・多動性障害)は全世界の成人のうち約3%いるとされるが、多くの人が診断を受けておらず、女性はその傾向が顕著になっている。

アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、男性は女性のほぼ2倍の多さでADHDと診断されているが、女性の約75%が未診断であるという。

少女や女性に見られる最も一般的で見落とされがちなADHDの徴候について、心理学者のジャニナ・マシュケ博士は次のように本誌に語った。

「ADHDは、男児と女児では異なる形で現れることが多いのです。女の子は内向的であることが多いに対して、男の子は外向的な行動を取る傾向があります。その結果、学校で他の生徒を邪魔するなど症状がわかりやすく、男児のほうがADHDと診断されやすくなる一因になっています」

女の子の内向的な行動は「内気」や単なる「関心の欠如」と誤解されることが多いとして、マシュケ博士は次の15の症状に注目すべきだと話す。

「女の子のADHD」15の徴候

・引っ込み思案で内気に見える
・すぐに泣いたり、しょっちゅう怒る
・つねに夢見がちで、自分の世界に閉じこもっているように見える
・集中力の維持が難しく、気が散りやすい
・外見だけでなく物理的空間が汚く、片付けが苦手
・やる気がないように見え、努力しているように見えない
・時間管理が下手で忘れっぽく、いつも遅刻する
・音、布地、感情に非常に敏感
・おしゃべりで話し続けるが、聞き上手ではない
・ケアレスミスが多い
・バタンと大きな音をたててドアを閉めることが多い
・物事をやり遂げることが苦手
・次から次へとやることを変える
・情報や指示の理解に時間がかかり、話を聞いていないように見えることがある
・衝動的に話し出し、人の話を遮ることが多い 

ADHDの症状の重さや種類は、月経周期を通じて変動し、断続的かつ不規則に見えることがあるという。

「月経前の段階でエストロゲンのレベルが低下するため、ADHDの症状が悪化し、症状が目立つようになります。エストロゲンはドーパミンを増加させます。そのドーパミンの生成にエストロゲンのレベルの低下が影響を与えるため、結果としてADHDの症状に影響を与えるのです」

ドーパミンレベルが直接的にADHDの症状を引き起こすかどうかについては、まだ明確にはなっていない。しかし、ドーパミンレベルの低下がADHDの症状に関与する可能性については多くの研究が示唆している。

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