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人間だけではなかった...「エピソード記憶」を使って計画を立てられるコウモリがいると判明 「後天的スキル」であることも明らかに

ニューズウィーク日本版 / 2024年7月22日 22時20分

これまでの研究では、アメリカカケスやラット、ミツバチ、霊長類、そしてイヌやネコなどで、エピソード記憶に基づくような行動が見られたと報告されています。ただし、1972年に「エピソード記憶」という概念を提唱した当人である記憶研究者の第一人者のエンデル・タルヴィング博士(1927-2023)が、頑なに「人間だけのものだ」と反論していたため、あくまで「エピソード的記憶」と呼ばれ、検証は今後の課題となっています。

これまでは、イヌやネコは現在しか把握できないと説明されてきました。そこで獣医師も、死期の近づいたペットに対しては、今の痛みを取ることに注力してきたように感じます。けれど、もし余命宣告を受けた愛犬が「去年の夏、飼い主に連れて行ってもらった海はとても楽しかった。暑くなったら今年も連れて行ってもらえるだろう」と期待していたとしたらどうでしょうか。動物の延命治療に対する考えが、変わってくるかもしれません。

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