アメリカ第3の政党、リバタリアン党候補に聞く「麻薬合法化、NATO離脱、ガザはジェノサイド」
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月25日 16時46分
司法制度の乱用に苦しんでいるのはトランプのような人々ではない。一流弁護士や弁護団を雇う余裕がなく、公選弁護人がつくような人々、不当な麻薬戦争の犠牲者だ。そうした状況が貧困の悪循環を生んでいる。トランプが刑務所行きになるとは思えない。恐らく執行猶予で済むだろう。
一方、身を守る術のない人間、無名の人間、統計学的に言えば非白人の場合は、もっと厳しい判決が下る可能性がある。
──あなたは麻薬問題と刑事司法制度の関連性に触れた。麻薬犯罪に国はどう対処すべきか。
まず全ての薬物の完全合法化を模索する必要がある。依存症は病気だから、刑務所に送って済む問題ではない。麻薬戦争自体が闇市場を生み、麻薬カルテルが金儲けのために暴力沙汰を起こす。合法化すればそうしたトラブルは確実に減るはずだ。
リバタリアンの大統領が誕生したあかつきには、成人が望む薬物を合法的に摂取できる道を早急に模索することになるだろう。
──あなたは先ほど、銃を所持する権利を支持すると述べた。政府は銃規制を行う立場にあると思うか。
銃を購入する権利は、全ての成人に認められるべきだ。銃の所持を理由に処罰されるのは、銃を攻撃的に用いてほかの人に害を及ぼした人物だけでいい。そのような暴力行為に対しては厳罰で臨むべきだと思う。
──民主党と共和党は、相手が言論の自由を制約していると互いに批判してばかりいる。
いま起きていることは、2大政党による茶番劇だ。
共和党対民主党という構図では、どうしてもこうなってしまう。選挙で2大政党よりも多くの選択肢があり、もっと多様な有権者の考えを代弁できる政党が4つ、5つ、6つ存在すれば、この類いのことは減ると思う。
民主党と共和党は、形こそ違ってもいずれも言論の自由を制約している。
──あなたは、パレスチナ自治区ガザで起きていることを「ジェノサイド」と表現しているが、ガザに関してこの言葉を用いることに強硬に抵抗する人も多い。
どうしてジェノサイドという言葉を用いるのかについては、国際司法裁判所などの国際機関が明確に説明している。
アメリカがイスラエルの真の同盟国であるのなら、イスラエル政府が間違った行動を取っているときはきっぱりと批判すべきだ。そのような主張をする人物が登場するのを待っているアメリカ人はとても多いと思う。
──あなたは外国に対する軍事支援全般に反対していて、国外に駐留している米軍部隊も引き揚げるべきだと主張している。
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