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CIA女性スパイたちが受けた「露骨な性差別」、アルカイダの脅威を警告もブッシュ政権は...

ニューズウィーク日本版 / 2024年8月22日 16時12分

時を経て、さまざまな変化が起きたことは本書に書かれているとおりだ。今でも目に付きにくい差別や昇進の壁は残っているものの、女性職員の処遇は以前よりましになった。

マンディが触れたがらない女性たちもいる。例えば18年にCIA初の女性長官となったジーナ・ハスペル。同時多発テロ後の「高度尋問テクニック」──つまり拷問に深く関わっていた人物だ。

権力と責任の伴う地位に就いた女性たちが、男性と同様に問題を起こしたり誤った判断を下したことにも触れてほしかった。

『シスターフッド』という、女性の連帯を示す題名にも引っかかりを覚える。確かに女性たちは友情を育み、CIAという男社会で平等の実現に向けて支え合ってきた。一方で、職員同士が長年張り合ってきたのは女性も同じで、その代償は大きい。

猜疑心と不健全な競争という風土は、今もCIAに残っている。それが、アメリカの安全保障を弱体化させている。

From Foreign Policy Magazine

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