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漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」

ニューズウィーク日本版 / 2024年9月26日 17時0分

今後、人の手で作られるものがどんどんなくなっていくなかで、新聞もそのうち伝統工芸のように経済的に余裕のある人しか手に取らない媒体になるかもしれない。報道機関として脅威に感じているのは、人口減少で日本語を読む人が毎年1%弱ずつ減っていくこと(2023年の新聞発行部数は前年比7.3%減)。では、英語圏にも興味を持ってもらえるコンテンツはあるのか。

日本の政治経済ニュースは英語でほとんど読まれないが、文化はまだ可能性がある。漫画やアニメといったサブカルチャーは既に世界中を席巻しているが、ひょっとしたら伝統文化も、日本の強力なコンテンツになり得るかもしれない。

伝検の出題範囲は8ジャンルで、伝統工芸である「陶磁器・ガラス」「金工・木漆工」「和紙・染織」「建築・庭園・美術」と、伝統文化の「伝統色・文様」「茶道・和菓子・日本茶」「食文化・歳時記」「芸能」。浮世絵も美術の出題範囲に含まれるが、折しも2025年のNHK大河ドラマは、江戸時代に版元として浮世絵の黄金期を築いた蔦屋重三郎を描いた物語だ。

蔦屋は、喜多川歌麿の代表作「寛政三美人」の出版・宣伝・販売を手掛け、ほかにも葛飾北斎などを発掘して「江戸のメディア王」となった。

19世紀ヨーロッパの印象派に影響を与えた北斎は、日本以上に国外で絶大な人気を誇る。来年は日本にも浮世絵ブームが来るかもしれないし、今からでも伝統文化を学んで損はない。




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