三大財閥で最も「商標登録」が遅かった企業はどこか?...誰もが見たことのある、企業ロゴの歴史
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月25日 8時5分
最も後れを取ったのが三菱で、大正3年(1914年)以降、順次網羅的な商標登録を行っているが、それまでに少なくとも九事業者に先に商標登録されている。
最も知られるのが三菱鉛筆だが、他にも菓子、缶詰、木綿織物、酒、清涼飲料、名刺、玩具、マッチといった分野で先んじられていたのだ。
これらの商標の中には、自然消滅したものもあれば、平成時代になってから三菱商事に権利が譲渡されたり、同社との争いで権利が取り消されたものもある。
友利 昴(Subaru Tomori)
作家。慶應義塾大学環境情報学部卒業。企業で法務知財業務に長く携わる傍ら、著述活動を行っている。知的財産を中心に、ビジネス、ライフ、広告記事など幅広い分野で活動。一級知的財産管理技能士。主な著書に『職場の著作権対応100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)、『エセ著作権事件簿』(パブリブ)、『知財部という仕事』(発明推進協会)、『オリンピックVS便乗商法』(作品社)など多数。
『江戸・明治のロゴ図鑑──登録商標で振り返る企業のマーク』
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