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最新「殺人ミステリー」で主演...あの「政治好き」俳優が米大統領選とAI規制について「いま言いたいこと」

ニューズウィーク日本版 / 2024年10月24日 14時34分

「グレゴリー・ブラザーズとは昔から仲がいい。これまでも討論会動画を一緒にやってきた......彼らは最高だ」と、ゴードン・レビットは話す。「あの討論会は歌にするのが本当に簡単だった。ソンギファイ(歌化)できる場面がいくつもあったから」

もちろん、オハイオ州の都市で、ハイチ人移民が地元住民のペットを盗んで食べている、というトランプの虚偽発言もその1つだ。「大統領候補が『彼らは犬を食べている。猫を食べている』と言い出したら、歌詞にせずにはいられない」

政治には「できるだけ」関与するようにしていると語るゴードン・レビットは、11月の大統領選への投票も呼びかけている。

「民主主義国家の市民であることを、本当にありがたく思う。この国では、自分たちで指導者を選ぶことができる。(投票所に)足を運んで、票を投じてほしい」

「世界各地には、指導者を選べない人々が数十億人単位で存在する。確かに、アメリカの民主主義は完璧には程遠い。政府は機能不全で、さまざまな面で混乱している。それでも、独裁国家と比較したら、政治に参加して投票ができるのは特権だ。その特権に感謝しているし、11月に投票することを楽しみにしている」

一方で、AI(人工知能)の台頭も気にかけている。

カリフォルニア州のAI規制法案「SB1047」をめぐっては、自身のインスタグラムアカウントに投稿した動画で、同州のギャビン・ニューサム知事に法案への賛同を求めた。「AIは素晴らしいものになる可能性があるが、ルールや規制が必要だ。どうかSB1047に署名を」。

動画のキャプションで、ゴードン・レビットはそう訴えた(ニューサムは9月29日、SB1047に拒否権を行使した)。

この投稿をInstagramで見る Joseph Gordon-Levitt(@hitrecordjoe)がシェアした投稿

AIに警鐘を鳴らして

AIの進化が職業に与える影響を、ジャーナリストや俳優が「懸念するのは当然」だが、AIは「そのはるか先に展開する」と、彼はみている。「コンピューターを使って仕事をする人は誰でも、このテクノロジーに脅かされる可能性があると思う」

「公正な対策は存在する」と、彼は信じている。専門家や起業家、政治家、弁護士は膨大なデータを与えなければ、これらのモデルは機能しないと主張するが、そのデータを生成しているのは人間だ。「テクノロジー大手は、そうしたデータを生み出した人間に目を向けたがらない」

企業は、自分たちはAIを開発しただけで、AIは独自の存在だと言いたがる。だが本来は、読み込ませているデータの所有者の同意を得るべきで、おそらく対価を支払うべきだと、ゴードン・レビットは信じている。

「もちろん、そんなことをしたら収益性が低下するだろう。この問題の影響が及ぶのは当初はジャーナリストや俳優だろうが、いずれは医師や会計士、弁護士、広告や物流分野......全ての人が同じ問題に向き合うことになる」

AIに力を入れる大企業や技術者、起業家に先を越されないようにすることが「非常に重要だ」と、ゴードン・レビットは語る。

「楽しい話題じゃないのは分かっている。このインタビューが小難しくなって、たぶんあまり面白くないことも。でも新たな封建社会、テクノロジー関係者が領主で、その他全員が農奴になる未来を望まないなら、この問題について今すぐ議論を始めなければ」

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