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「謹んで故人の冥福を祈ります」 SMなど音楽事務所への葬儀花輪テロは韓国K-POPファンの変質の象徴?

ニューズウィーク日本版 / 2024年10月31日 14時10分

専門家の意見はどうだろうか? 大衆文化評論家のチョン・ドクヒョンは「単純に応援するだけでなくアルバムやグッズなどを購入することでアイドルグループの成長過程に実質的に参加する『消費ファンダム』が登場し、アーティストや事務所に対してK-POPファンダムの積極的介入を呼び起こした。過度に商業化された部分が口実を提供した側面もある。ファンの立場としては自分がそれだけお金を支払ったので一定程度の補償が当然だろう。ただし、私生活に過度に介入すればストーキングなどの犯罪につながりかねない」とコメントした。

今やK-POPファンダムが所属事務所の商品を購買する消費者にとどまらないという分析も出ている。ファン・ジンミ大衆文化評論家は、「政治がファンダム化されるように、ファンダムも政治化されている」と分析した。

彼は「(ファンが朴槿恵元大統領の弾劾のきっかけとなった)ろうそくデモなど広場政治を見て積極的に乗り出す態度を学んだ。ファンが一種の市民の立場で参政権を行使し、所属事務所が(ファンダムの)意見を代行してくれることを要求しているのではないか」と分析している。

【動画】RIIZEスンハン復帰に反対した葬儀花輪テロ

ボーイズグループRIIZEのメンバー、スンハンのグループ復帰を発表したSMエンターテインメント本社前には、反発したファンたちによる葬儀花輪が送りつけられる事態に。 KNN NEWS / YouTube

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