「政治的野心の塊」メーガン妃はなぜ今回の大統領選で沈黙したのか?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月6日 17時45分
このキャンペーンは政治的には中立とされていたが、民主党幹部が参加しており、イベント自体が民主党を支持する傾向のある層をターゲットにしていた。オンラインミーティングでメーガン妃は次のように述べている。
「今年は何にかかっているか、みんな知っています。私も知っています。皆さんも確信して知っているでしょうし、この楽しいイベントに参加している皆さんも、私たちが必要としている変化が見たい。そしてそのために動員されていることは間違いありません」
2020年9月にはヘンリー王子も加わり、「11月が近づくにつれて憎悪の言葉、ニセ情報、インターネットを否定する動きを拒否することが重要です」と「TIME」誌で語っている。
しかし、その後、トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で次のように語っている。
「私は彼女[メーガン妃」のファンではありません。おそらく彼女も聞いていると思いますが、言わせてもらうとハリーに多くの幸運があることを願います。彼はそれが必要になるでしょう」
当時、民主的な選挙にイギリス王室が干渉しているという印象を避けるために、夫妻の王族としての称号をすべてはく奪すべきだという声も高まっていた。
2024年 メーガン妃とヘンリー王子の沈黙
メーガン妃はこの4年の間に大統領に立候補するという噂があった。しかし、それどころかカマラ・ハリス氏への支持表明が助けにならないどころか、足を引っ張るという状況に変わっていった4年間でもあった。
2021年2月にエリザベス女王によって名誉称号(HRH・殿下/妃殿下)のはく奪と金銭的支援が打ち切られ、王室とつかず離れずという立場を完全に失った夫妻。
大きな原因はオプラ・ウィンフリーとのインタビューを含む数々の発言であり、2023年1月にはテレビ番組「60 Minutes」でヘンリー王子が兄[ウィリアム王子]と話していないことを認めるなど、王室との亀裂は次第に深まっていく。
王室との距離が広がったことにより選挙活動における自由度は増したはずだが、財団から簡単な声明を出した以外には沈黙を守っている。また夫妻に対する公的なイメージも変化した。特にヘンリー王子が著書『スペア(Spare)』出版後に、アメリカでの人気が急落している。
今年7月、メーガン妃とヘンリー王子の支持が選挙に与える影響に関するRedfield & Wilton社に依頼した調査によると、約21%が「支持する可能性がある」、20%は「むしろマイナスに働く可能性がある」と答え、48%は「影響がない」と回答している。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1レバノン東部空爆47人死亡 イスラエル、ヒズボラ停戦交渉中
共同通信 / 2024年11月22日 7時13分
-
2イスラエル首相らに逮捕状、ICC ガザで戦争犯罪容疑
ロイター / 2024年11月22日 3時50分
-
3ロシアがわずか1000km先にICBM発射情報、アメリカへ「核攻撃いとわない」警告か
読売新聞 / 2024年11月21日 20時1分
-
4北朝鮮の金総書記、核戦争を警告 米が緊張激化と非難=KCNA
ロイター / 2024年11月22日 8時39分
-
5【トランプ圧勝後の国際情勢を石平氏が分析】アメリカの“中国潰し”で習近平政権が“媚日”を図る可能性 日本に求められるのは“戦略的傍観”
NEWSポストセブン / 2024年11月22日 7時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください