トランプはウクライナを見捨てるのか── ゼレンスキー苦渋の祝福、それもいち早く
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月7日 16時18分
マヤ・メーララ
<大統領選中、ウクライナに対する軍事支援を非難し、自分なら「24時間で」戦争を終わらせると言ったトランプを、ゼレンスキーは懐柔できるのか>
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、2024年大統領選挙におけるドナルド・トランプの勝利をいち早く祝福した。
「@realDonaldTrumpさん、選挙での見事な勝利おめでとう!トランプ大統領とは9月に素晴らしい会談を行い、ウクライナとアメリカの戦略的パートナーシップ、勝利計画、ロシアのウクライナ侵略に終止符を打つ方法について詳しく話し合った」と、ゼレンスキーは11月6日、Xに投稿した。
「トランプ大統領が世界情勢における『力による平和』のアプローチにコミットしていることを高く評価する。これこそが、ウクライナの公正な平和を現実的に近づける原則だ。この原則をともに行動に移せることを願っている」
Congratulations to @realDonaldTrump on his impressive election victory! I recall our great meeting with President Trump back in September, when we discussed in detail the Ukraine-U.S. strategic partnership, the Victory Plan, and ways to put an end to Russian aggression against...— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) November 6, 2024
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領による本格的な侵攻が始まって以来、アメリカはウクライナに対する最大の軍事援助国となっており、議会は合計1750億ドル相当の5つの法案を成立させた。だが、ウクライナへの支援継続に反対し、戦争を終結させるための取り組みをしていないとゼレンスキーを批判するトランプは何を言い出すかわからない。
ゼレンスキーは6日、ウクライナはアメリカの「強力な超党派の支持」の継続を頼りにしており、「両国に利益をもたらす互恵的な政治的・経済的協力を発展させることに関心を持っている」と書いた。
「ウクライナは欧州最強の軍事大国の1つとして、同盟国の支援のもとで欧州と大西洋横断コミュニティの長期的な平和と安全の確保に尽力している。トランプ大統領を個人的に祝福し、ウクライナとアメリカの戦略的パートナーシップを強化する方法について話し合うのが楽しみだ」
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