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日本のGDPを抜いたドイツの「実は厳しい」現実...連立政権は崩壊へ、ショルツ首相が財務相を解任の衝撃

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月7日 19時45分

ザクセン州議会選ではCDUに次ぐ第2党。ブランデンブルク州議会選ではショルツ氏のSPDが何とか「ドイツのための選択肢」に薄氷の勝利を収めた。旧東独のテューリンゲン、ザクセン、ブランデンブルグ3州は東西統一で産業構造が転換し、深刻な経済的混乱を経験している。

名目GDP世界3位のお粗末な実態

ドイツはウクライナ戦争で安価なロシア産天然ガスを輸入できなくなり、米中対立の激化で中国市場を失いつつある。自国民の高齢化が進み、デジタル化への拒否反応も強い。これが名目GDP(国内総生産)で日本を抜いて世界3位になったドイツ経済の実態だ。

ドイツ経済の心臓である自動車メーカーの巨人フォルクスワーゲン(VW)も危機に瀕する。販売台数で2016年から19年まで世界首位に輝いたものの、今年第3四半期の純利益が前年同期比で64%も減少。ドイツにある10工場のうち少なくとも3工場を閉鎖する。

VWの国内工場閉鎖は初。ドイツのエンジニアリングと製造の象徴だったVWは第二次大戦後の西ドイツを復活させた「経済の奇跡的な復興と成長」の原動力となった。

EV(電気自動車)への移行が遅れるドイツにとって中国は上客というよりもはやEV市場における破壊的なライバルになった。トランプ復活とドイツの退潮で西側はウクライナ戦争の出口戦略に真剣に取り組まなければならなくなる。




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