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【中学・高校受験】理解力と記憶力が爆上がり! ハーバード大が証明した「手書き」の効果

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月20日 15時30分

作文を手書きする場合は、漢字や送りがななどの言葉の成り立ちや、文字のバランスまで考えています。こうしたことまで気を配るため、手書きのほうがはるかに脳が鍛えられるというわけです。

ハーバード大学の学生たちはどんな勉強をしているのか

ハーバード大学の学生1人が卒業するまでに書いたエッセイ用紙を集めて重さを量ると、A4サイズの用紙の総重量が50キログラムにもなるそうです。大学生の彼らもたくさんのライティングの宿題をこなしているのですね。

学生たちは、その宿題のおかげで授業にも積極的に取り組めて、内容がしっかり理解でき、アイデアも浮かぶようになったと実感しています。また、ライティングの宿題を通して、新たな興味や面白さを見つけたという学生たちもいます。

書いて学ぶことに意義がある

ハーバード大学で心理学を学んでいる学生800人を対象に、次のような実験が行われました。

まず、Aグループの学生には、あるテーマに関する主な内容を教えた後で、そのテーマについて自由にエッセイを書いてもらいました。彼らは理解した内容に、たとえなどを交えながらオリジナルの文章を書きあげました。

一方、Bグループの学生には、同じテーマの主な内容をまとめたスライドを見せた後、その内容や事例をそのまま書き写してもらいました。さて、実験が始まるのはここからです。AB両グループの全員に対し、先ほどのテーマについてどの程度理解できているのか、テストを受けてもらいました。

すると、単に写し書きしただけのBグループの学生よりも、自分で文章にまとめたAグループのほうがずっと内容を理解していることがわかりました。その実験から2カ月後にもう一度同じような実験を行ってみても、やはりAグループの学生たちの学習効果のほうがずっと高かったのです。

また、こんな実験もあります。アメリカの科学学術雑誌『サイエンス』が、大学生を対象に、科学について書かれた短いテキストを5分間読んでもらう実験を行いました。

学生たちは3つのグループに分かれ、Aグループは試験勉強さながらにテキストをくり返し読み、Bグループは内容を図にまとめ、Cグループは読んだテキストについての短い感想文を書きました。

1週間後、この学生たちに、最初に読んだ短いテキストについてテストを行いました。成績優秀だったのはどのグループだったと思いますか? 結果は、Cグループが一番優秀で、続いてAグループ、Bグループの順だったのです。

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