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主演が降板も「完璧な結末」を約束できる...人気西部ドラマ『イエローストーン』は波乱の最終章へ

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月14日 14時0分

番組を離れたコスナーは、西部開拓史を描く4部作映画『ホライゾン:アン・アメリカン・サーガ』の脚本、監督、主演、製作を手がけた。第1部は6月に全米公開され、2部は9月にベネチア映画祭で披露された(日本未公開)。

『ホライゾン:アン・アメリカン・サーガ』予告編

このプロジェクトがコスナーとシェリダンの関係に亀裂を入れたと報じられ、また突然の打ち切りの原因とも噂されている。

コスナーの降板について「僕がコメントするのはフェアじゃない気がする」と、グライムスは言う。

ジョンの娘ベスと彼の右腕リップ・ウィーラー PARAMOUNT

撮影地にほれ込み移住

「ドラマの制作が7年も続けば、いろんなことが起きる。僕があずかり知らない事情もあるし、全体図が見えているわけじゃない。僕に言えるのは、『イエローストーン』は困難を乗り越えたってことだけだ。僕らは混乱に負けずに無事フィナーレにこぎ着け、誰もが満足する形でドラマを完結させた」

ドラマが終わっても、ロケ地との縁は切れない。モンタナにほれ込んだグライムスは、妻でモデルのビアンカ・ロドリゲス・グライムスと共にこの地に移り住んだ。

「撮影でモンタナに通い始めるまでは、ロサンゼルスに住んでいた。ロサンゼルスは僕にチャンスをくれた街だが、どうしてもしっくりこなかった。ロサンゼルスは自分の街というより職場、仕事を探す場所だった。

それをビアンカに話したところ、同じ気持ちだった。彼女も僕と同じで、仕事のためにあの街に来ていたからね」

そこで2人は、子供をどこで育てたいのか相談した。最初はモンタナは考えなかったが、あちこち候補地を見て回るうちに、自然な流れでこうなったという。

「モンタナとロサンゼルスを行き来するうち、ある時点でモンタナをたつたびに故郷から引き離される気がするようになった。これはモンタナに呼ばれているなと感じた」

ジョンの次男ジェイミー(階段)とペリー州知事 PARAMOUNT

こうして2人は行動を起こした。「スピリチュアル系っぽい言い草だが、ここが僕のいるべき場所だと実感したんだ。僕だけじゃなく妻も。それで僕らは土地を探し、家を建てた。モンタナが故郷だと2人とも確信したからこそ、うまくいった」

グライムスは13年にテレビシリーズ『トゥルーブラッド』でバンパイアのジェームズを、14年にSEALs(米海軍特殊部隊)の狙撃手の自伝を原作とした戦争映画『アメリカン・スナイパー』でSEALs隊員のマーク・リーを演じた。

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