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主演が降板も「完璧な結末」を約束できる...人気西部ドラマ『イエローストーン』は波乱の最終章へ

ニューズウィーク日本版 / 2024年11月14日 14時0分

「カントリーミュージックは常に歌が中心にあって、人間が歌詞を書き、楽器を演奏する。(アメリカのルーツ音楽である)アメリカーナとは何なのかというシンプルな本質に立ち返っている。今の時代、人々はそれを聴きたくてたまらないのだろう。しばらく経験できなかったから」と、グライムスは続ける。

先住民居留地の首長トーマス・レインウォーター(左)とボディーガードのモー PARAMOUNT

「カントリーのいいところは、感情の動きに身を委ねられることだ。悲しみや喜び、家族への思いに浸ることができる。抽象的な表現ではなく、人間の経験を歌い、人生の現実を歌っている」

『イエローストーン』の終了が引き起こした感情に寄り添うため、グライムスにはカントリーミュージックが必要なのかもしれない。別れは決して簡単なことではなかった。

「撮影は1カ月以上前に終わったけれど、今もまだ、全てを自分の中で消化している最中。人生の1章が終わったことをとても重く、とても大きく感じる瞬間がある。僕の人生の大きな一部だったから」

17年から7年間、この役を演じてきたグライムスにとって、共演者やクルーは今や1つの家族のようなもの。「これからも僕の人生に存在し続ける人もいるだろうし、時々会ったりもするだろう」と彼は語る。

「でも、何よりも良かったのは、みんなで心を一つにしてつくり上げてきたことだ。とても素晴らしいところにいることができた。本当に特別なプロジェクトだった。今後の人生で、これを超えるものはないだろう」

最後に彼は、自分が演じたケイシーへの思いを語った。

「この数年、ケイシーに本気で恋をしていた。俳優として、役には愛を持って臨みたい。その人物を尊敬して、魅力を十分に引き出したい。彼に対してもそんなふうにやってきた。彼は僕よりはるかに素晴らしい人間だ。本当に寂しくなる」

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