早送りしても手がピクリとも動かない!? ── 新型ミサイル発射発表の映像で再燃したプーチン異変説
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月25日 17時39分
今年10月にプーチンが中央臨床病院を訪れた後、ロシア政府は急遽、プーチンに健康上の問題はないという声明を発表した。大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアの国営通信社タスの記者に、プーチンは「通常の健康診断」を受けただけだと語った。
プーチンは以前にも、モスクワの病院で定期的に検査を受けていると述べていた。ロシア人にインフルエンザワクチン接種を促すことを目的としたテレビ会議で、「私が定期的にあらゆる検査を受けている中央臨床病院の医師たちも、国産のワクチン接種を推奨している」とミハイル・ムラシュコ保険大臣に語ったこともある。
プーチンの健康状態については、匿名の情報筋による噂や、手術や治療の報道、あるいは架空の作り話の可能性が高い情報など、長年にわたってさまざまな憶測が飛び交っている。
プーチンが「震え」と表現される手の動きを見せることについて、健康状態が悪化している兆候と解釈するコメンテーターもいる。
2022年4月には、プーチンがセルゲイ・ショイグ元ロシア国防相と話しながらテーブルを握りしめている動画をもとにした憶測が流れた。
作家で元英国議会議員のルイーズ・メンシュは、プーチンが病気を隠している可能性を指摘した自身の執筆記事へのリンクをX投稿し、ショイグの動画におけるプーチンの手の動きに注意を促した。
「追記:私の記事にあるように、ウラジーミル・プーチンはパーキンソン病を患っている。この動画では、手が震えないように彼がテーブルの端を握っているのがみえる。だが、小刻みに動く足は止められない」と、メンシュは書いている。
さらに2022年3月、メンシュはメルマガ配信サービス「サブスタック」で「イギリス政府と関係のある高官」に、プーチンが癌と診断されたという噂について尋ねたことを書いた。
「プーチンが癌を患っているかどうかはわからないが、パーキンソン病であることは確認できると言われた」と、メンシュは述べた。「さらに重要なのは、かなり急速に進行しており、プーチンは週に数回、主治医に相談しなければならないと聞いた」
「コワモテ」イメージの指導者にとって理想的な状態ではない。
「私たちの多くがフィラーやボトックスせいだと考えていた腫れぼったい顔は、実はパーキンソン病の治療に使われるステロイドのせいだった。おそらくプーチンは他人とかなり離れた席に座るため、他の人々はプーチンの手の震えを見ることができないのだろう」
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