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年1万冊刊行されるビジネス書、本当に学びになる「名著」とは...人間関係から成長促進までシーン別に解説

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月6日 18時9分

日本では、年間1万冊ほどのビジネス書が刊行されています。その中から自分のライフステージや関心に合った、学びの多い「名著」を探すのは大変です。もちろん、どのビジネス書も一冊一冊、著者や編集者の想いや英知が詰まった、素晴らしいものです。そのため、一人ひとりにとって「名著」は異なると考えます。

あくまでフライヤーの一提案として、「ビジネス書の名著」の特徴について、3つの観点からお話しします。

1つめの特徴は、「人間の本性や社会の普遍性に根差していること」です。たとえば、「仕事で協働する仲間とよい人間関係を築きたい」というのは、普遍的な願いといえるでしょう。「人に気持ちよく動いてもらうには?」「そもそも、よいコミュニケーションとは?」。ビジネス書の名著は、こうした本質的な問いへの解決策を提示しています。

2つめの特徴は、「既存の価値観を超えて新たな気づきを与えてくれること」です。ビジネスで価値を生み出すには、多種多様な知を掛け合わせた新たな創造が求められます。名著には、通り一遍の考え方ではなく、目を見開かされるような発想やインスピレーションが盛り込まれているものです。

そして3つめの特徴は、幅広い業種・職種・世代に読み継がれ、ビジネスリーダーたちがそのマネジメントや思考に活かしてきた本であることです。こうした本は、偉業を成し遂げてきた先人たちが、壁を乗り越えビジネスで実績を出すうえで、心の拠りどころになってきたもの。彼らが推奨するビジネス書は名著である可能性が高いといえます。

【シーン別】おすすめ「ビジネス書の名著」

ここまで、flierの考える「ビジネス書の名著」の3つの特徴について話してきました。ここからは、シーン別でおすすめの「ビジネス書の名著」を紹介します。

(例1)異動・昇進・転職でストレッチが必要なとき

人生では、異動や昇進、転職、起業などストレッチが必要な転機が訪れます。内面を磨き、成長したいときに指針になる本が、『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、キングベアー出版)です。全世界4000万部以上を売り上げたベストセラーであり、ビジネスの成功につながる人生哲学として、日本でも数多くのビジネスリーダーに愛されてきました。

7つの習慣とは、「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」「最優先事項を優先する」「Win-Winを考える」「まず理解に徹し、そして理解される」「シナジーを創り出す」「刃を研ぐ」のこと。これらの習慣を心がけることで、対応範囲を広げられるはずです。完訳版の本書は2013年に刊行されましたが、その言葉は今も決して古びることはありません。

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