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年1万冊刊行されるビジネス書、本当に学びになる「名著」とは...人間関係から成長促進までシーン別に解説

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月6日 18時9分

新たな習慣を身につけるうえで役立つのは、『「後回し」にしない技術』(イ・ミンギュ著、文響社)。実行力を発揮するプロセスを「決心」「実行」「維持」の3つに分けて、具体的な処方箋が紹介されています。「先延ばしの神」に抗い、新たな行動を習慣にしたい方にうってつけです。

『完訳 7つの習慣』
 著者:スティーブン・R・コヴィー
 翻訳:フランクリンコヴィージャパン
 出版社:キングベアー出版
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『「後回し」にしない技術』
 著者:イ・ミンギュ
 翻訳:吉川南
 出版社:文響社
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(例2)上司や同僚とのコミュニケーションに悩んだとき

上司や部下、同僚などとのコミュニケーションを円滑にしたいときのおすすめは、『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)。2022年にビジネス書部門で史上初の3年連続1位(日販調べ)に輝いた大ロングセラーです。

本を開くと、「『また会いたい』と思われる人の話し方」「人に嫌われない話し方」など、興味深い章が続きます。相手の意見に対する否定禁止、笑顔でうなずく、など、基本的なのに忘れがちなコツが満載。これらをおさえれば、「あの人がいると明るい空気になる」と思ってもらえること請け合いです。

また、組織内の軋轢に悩んでいる際には、『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』(宇田川元一著、NewsPicksパブリッシング)がおすすめです。ビジネスの現場でこじれたままの問題は、互いの「ナラティヴ」の間に溝があることで生まれているケースが多いといいます。ナラティヴとは、立場・役割・専門性によって生まれる「解釈の枠組み」のこと。本書から、対話によってナラティヴの溝に橋を架ける再現性の高いメソッドを学べば、「わかりあえなさ」を解消していけるでしょう。

『人は話し方が9割』
 著者:永松茂久
 出版社:すばる舎
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『他者と働く』
 著者:宇田川元一
 出版社:NewsPicksパブリッシング
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(例3)視野を広げて、自分のものさしを磨きたいとき

視野を広げて自分なりの判断のものさしを磨きたいときのおすすめの名著は、『FACTFULNESS』(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著、日経BP)です。

世界は分断され、物騒になっているように見える。しかし、実は基本的にどんどんよくなっている。10の思い込みから解放されれば、癒やされ、世界を正しく見るスキルが身につく──。これが本書の要旨です。読めば「自分のものさし」が磨かれ、冷静に意思決定する力を養えるでしょう。

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