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中島健人が語った海外ドラマ初出演作『コンコルディア』の刺激と挑戦、そしてアイドルとしての自分

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月12日 13時20分

バーバラには「A・Jを作品のアクセントにするため、性格の悪い感じに見せたい」と言ったんです。それならA・Jの助手マチルドは優しくしてコントラストを出そう、という話になりました。

とにかく刺激を受けたかったし、自分の考えがどれくらい海外の現場で通用するのか、勝負したかった。「俺サムライですけど、どうですか?」みたいな(笑)。いいぶつかり方ができたから、本当に素晴らしい「短期留学」でした。

イザベル役のナンナ(・ブロンデル)に「健人のセリフはめったに使わない言葉が多くて、英語を話す私たちにとっても難しい。よく言えるね」と言われたのはうれしかった。

海外の役者さんと同じステージに立てていることが信じられなかったし、自分の人生ではあり得なかったことの連続でした。28歳で撮った『コンコルディア』が、次の未来を切り開いた気がします。

──今年30歳になりソロ活動も始めました。『コンコルディア』に出会わなければ30歳の過ごし方は違っていた?

たぶん全然違いましたね。でも必然的だったし、出会うべくして出会ったと思う。今、自分が人生をより楽しめる方向に歩みを進めることができている感覚です。

僕は刺激を受けたい人間なんですよ。とてつもない刺激を2年前に受けて、だからあの時のセリフをいまだに言えます。

中島健人 英語インタビュー&メイキング映像|Huluオリジナル「コンコルディア/Concordia」

──海外ドラマへの出演を意識し始めたのはいつ頃ですか。

いや、出るなんて考えたことなくて。山下(智久)くんすごいなと第三者的な目線でいたので、自分に話が来た時はちょっとビビりました。

仕事で(2020年の)米アカデミー賞授賞式に行ったことが大きいです。『パラサイト 半地下の家族』がアジアの作品で初めて最優秀作品賞を受賞したんですよね。ポン・ジュノも監督賞を受賞し、同じアジア人として自分もこのままじゃいけないって思った。僕の人生観が変わったのは25歳のそのときです。

──英語はどうやって身に付けたのでしょう。

やはり大事なのは現地に行って話すことで、話すためにはシャドーイングです。常に筋トレをしていると体が強い状態が保たれるのと一緒で、シャドーイングをしていると、海外の方と話すときに舌と頭がすぐに復活する。

──作詞を手がけるなど活動の幅を広げつつ、アイドルはやめないと公言している。キャリアを積むにつれ、自分はアイドルではなくアーティストだと言う人も多いですが。

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