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「よかれ」という思い込みと情熱が「ジェンダー格差」を逆に拡大させることもある...経済学者が紹介したかった世界のジェンダー研究

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月16日 11時0分

児童婚のケースでは、曲がりなりにも違法であるために、親が娘の児童婚を隠そうとする。その結果、地域の保健師のサポートも届かないまま、わけも分からず若年妊娠にいたってしまう。

理想を掲げて突っ走れば物事が解決するわけではない、それどころかかえって当事者のデメリットになりかねない。日本の私たちにも当てはまるメッセージでしょう。

"Cool heads but warm hearts"─Alfred Marshall。これを体現できる研究者を目指し、今後も精進してまいります。

牧野百恵(Momoe Makino)
1975年生まれ。ワシントン大学経済学部博士課程修了、Ph.D.(経済学)。Population Council(ニューヨーク)客員研究員などを経て、現在、日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター主任研究員。著書に『コロナ禍の途上国と世界の変容』(共著、日経BP/日本経済新聞出版)など。

大竹文雄氏(大阪大学特任教授)による選評はこちら

 『ジェンダー格差──実証経済学は何を語るか』
  牧野百恵[著]
  中央公論新社[刊]

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