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ロシア軍の「重要」飛行場を夜間に襲撃...ウクライナのドローン攻撃によるとみられる「大爆発」の映像も

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月26日 18時10分

クリミア半島のサキ軍用飛行場に並ぶロシアの戦闘機(2016年3月、ノボフェドロフカ付近) vaalaa-Shutterstock

ヒュー・キャメロン
<ウクライナに向けてミサイルやドローンを発射する拠点となっているロストフ州のミレロボ空軍基地が、ドローン攻撃の標的に>

ウクライナがロシア領内の国境付近にある空軍基地をドローンで攻撃したと報告した。この基地は、ロシアがウクライナに向けてミサイルを発射する際の重要な拠点となっている。

【動画】ドローン攻撃によるとみられる「大爆発」の瞬間も...ロシア軍の「重要」飛行場に対するウクライナの猛攻

ロストフ州のユーリー・スルザール知事代理がテレグラムに投稿したところによると、空軍基地がある同州のミレロフスキー地区が12月23日夜、無人航空機(UAV)による攻撃を受けたという。スルザールによれば、この夜間攻撃中に10機以上のドローンが迎撃され、死傷者は確認されていないという。



一方、ウクライナ当局は、ウクライナのロシア占領地域から数キロの場所にあるミレロボ空軍基地をドローンで攻撃することに成功したと述べた。

ウクライナの報道機関「Censor.net」は、ミレロボの飛行場付近で地元住民が爆発音を聞いたと報じている。また、ロシアの独立系新聞「モスクワ・タイムズ」はソーシャルメディアの目撃証言を引用しつつ、ミレロボの通りで火災が発生し、ミレロボ・コサック士官学校が被害を受けたことを伝えている。

ミレロボはロシアの空爆作戦にとって重要な拠点となっている。23日に始まった23時間にわたる猛攻を含め、ロシアはミサイルやドローンをウクライナに向けて発射しているが、ミレロボはこうした攻撃における主要拠点の一つだ。

ウクライナ空軍は24日、次のように報告した。「23日10時から24日9時にかけて、敵がブリャンスク、ミレロボ、プリモルスコ=アフタルスク方面から、シャヘド型無人攻撃機60機と他の種類のドローンで攻撃を仕掛けてきた」

ミレロボ空軍基地はウクライナにとって重要な標的となっている。この基地は実際、ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始した後、ウクライナが最初に攻撃目標とした飛行場の一つだ。



この空軍基地は7月にも大規模なドローン攻撃の標的となっており、26機の無人機がロシアの防空システムによって撃墜されたと伝えられたが、基地には甚大な被害が及んだという。

数年にわたるこの戦争で、ロシアのミサイル発射場はウクライナにとって重要な標的であり続けている。

ロストフ州のスルザール知事代理はテレグラムに、「ミレロフスキー地区とタラソフスキー地区で、一晩に4機の無人機が破壊され、電子戦システムによって無力化された。死傷者は出ておらず、現地の状況が少しずつ明らかになっている。ロストフ州には依然、ドローンの脅威が存在する」と投稿している。

ウクライナ国防軍中尉で国家安全保障防衛会議傘下「偽情報対策センター」トップのアンドリー・コバレンコはテレグラムに、「ミレロボ飛行場のディスコ。ロシアにとっては、ロストフ州における戦略的な飛行場だ。ウクライナの東部と南部で活動するロシアの歩兵を支援する前線の空軍基地として機能している」と書いている。



ウクライナとロシアは双方とも空爆を継続している。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を舞台に、ロシアの兵器と西側諸国の防空システムが「ハイテクの決闘」を行う可能性を示唆している。

(翻訳:ガリレオ)

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