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腸の健康に優しいデザートは?...生きた乳酸菌・食物繊維・抗酸化物質の「最強の組み合わせ」

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月29日 12時0分

「ベリーは食物繊維や抗酸化物質が豊富で、腸の健康に非常に優れています。私のお気に入りはブルーベリーです。腸のバリア機能や炎症、腹部の不調を改善することが示されています」とサウセダ氏は述べる。

すべての果物が総じて腸によいとのことだが、柑橘類など酸性の果物は酸逆流症状(胸やけ)を引き起こすことがあるため、胃酸過多の人は避けることを勧める。

デザートにどれくらいのヨーグルトと果物を含めるべき?

WHOのガイドラインによると、果物、野菜、牛乳に含まれる自然由来の糖質は、血糖値の上昇を抑える植物繊維が含まれているため、1日の糖分摂取制限には含まれていない。したがって、ヨーグルトに含まれている糖質に注意することが重要であるとサウセダ氏は述べる。

「ヨーグルトを頻繁に食べる場合、ラベルを確認してください。小さじ1杯の砂糖は4グラムに相当します。糖質ゼロ、または10グラム以下のヨーグルトを選びましょう」

ヨーグルトと果物を毎日食べても良い?

2015年の「栄養学レビュー(Nutrition Reviews)」の研究によると、ヨーグルトを定期的に摂取することで、体重を安定的に維持しやすくなることが示されている。

これは、ヨーグルトの高いカルシウムとタンパク質の含有量が、栄養価の低い食品摂取を減らすことにつながると考えられているからだ。カルシウムと乳タンパク質は、食欲やエネルギー摂取を調整する役割も果たしているようだ。

 

さらに、ヨーグルトはGLP-1(ジーエルピーワン)やPYY(ペプチドYY)など空腹感を抑えるペプチドレベルを上昇させ、その発酵成分が腸内環境を整える効果をもたらす。

やせ型と肥満の人では腸内環境が異なることが知られているが、ヨーグルトはエネルギーバランスと体重調整を総じて促進する。サウセダ氏は次のように述べる。

「ヨーグルトと果物は毎日楽しめます。朝食、おやつ、デザートにも適しています。私が甘いものを食べたいときは、ヨーグルトにピーナッツバターを混ぜ、チョコレートチップや果物を加えています。シンプルかつ満足感を得られます」

【参考文献】
Ceres Mattos Della Lucia, Livya Alves Oliveira, Kelly Aparecida Dias, Stephanie Michelin Santana Pereira, Aline Rosignoli da Conceição, Pon Velayutham Anandh Babu,Scientific Evidence for the Beneficial Effects of Dietary Blueberries on Gut Health: A Systematic Review,Molecular Nutrition & Food Research, Volume67, Issue15 August 2023

ヨーグルトと果物を「究極の組み合わせ」と語るサウセダ氏

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