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トランプ氏初日、相次ぐ大統領令...「パリ協定脱退」から「旗の掲揚」まで

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月21日 18時10分

「DOGE」創設

トランプ大統領は1月20日の夕方、長らく待ち望まれていた「政府効率化省(Department of Government Efficiency:DOGE)」を正式に創設した。この措置は、2014年にオバマ政権によって設立された「United States Digital Service(アメリカ合衆国デジタルサービス)」の名称を「United States DOGE Service」に変更する形で実施された。

「DOGEは、政府の規模と範囲を大幅に縮小する役割を担い、米国政府内で運営される」と、Semaforが閲覧したファクトシートを引用して報じた。

トランプ大統領は2024年の選挙で勝利した直後にDOGEの創設を発表しており、この省のリーダーにはスペースXのCEO、イーロン・マスク氏が就任する予定。

Semaforによれば、「DOGEは、管理予算局(OMB)や全ての政府機関と連携し、連邦労働力、連邦支出、連邦規制の負担を削減する任務を持つ」とされている。

しかし、この新たな省の創設には困難が予想される。就任式直後に「DOGEが連邦の透明性規則に違反している」として訴訟が提起されたことが、その困難を物語っている。

セキュリティクリアランス

トランプ大統領はセキュリティクリアランスに関する2つの大統領行動に署名した。

1つ目の大統領命令では、ホワイトハウス職員が従来の審査プロセスを経ずに、最高機密クリアランスを取得できるようにする内容が含まれている。

2つ目の大統領命令では、ハンター・バイデンのラップトップに関するニュースが「ロシアの偽情報キャンペーンの一環である」とする書簡に署名した50人のセキュリティ・クリアランスを取り消す措置が講じられた。

「旗の掲揚」に関する大統領命令

トランプ大統領は、就任式の日にすべてのアメリカ国旗を「本日および今後のすべての就任式の日」において「全旗掲揚」とする宣言を出した。

この大統領命令は、トランプ大統領が自らの就任式で、2023年12月29日にジョージア州の自宅で死去したジミー・カーター元大統領への追悼として国旗が半旗で掲揚されることに不満を示した後に出された。

「いずれにせよ、ジミー・カーター元大統領の死によって、未来の大統領の就任式に初めて国旗が半旗で掲揚される可能性がある」と、トランプ氏は今月初めにTruth Socialに投稿した。「誰もこれを望んでいないし、アメリカ国民がこれを喜ぶことはない。」

通常、現職または元大統領が亡くなった場合、国旗は30日間半旗で掲揚される慣習がある。

歴代米大統領の初週における大統領令の署名数

2017年のトランプ大統領の最初の週では、就任式当日に1件、その後の1週間で4件の大統領令が署名された。

2021年1月20日から27日の間に、バイデン大統領は24件の大統領令に署名。バラク・オバマ元大統領は初週に5件署名しており、それ以前の大統領はさらに少ない件数だった。

トランプ氏の支持者によれば、2024年の就任初日に最大100件の大統領令に署名する可能性があるとしており、これは歴代のどの大統領よりも多い数となる見込みだ。

過去数十年までは、大統領が就任初日や初週に署名する大統領令の数は非常に少ないか、全くないことが一般的だった。

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