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トランプが雇いたくない「政敵リスト」を公開、その一人のボルトン元補佐官が政権の将来を予測【トランプ2.0】

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月21日 14時47分

「新政権の時間と金と労力を節約するため、以下の人物と協力、連携したり、支持されたりしている人物がいたら知らせてほしい」と、トランプは書いた。彼らは「何もかもトランプが悪い症候群(一般的にTDSとして知られる)」の患者たちだからだ。

『繁栄なき米国民』(本当は『繁栄のための米国民(AFP)アクション』)とそれを設立したチャールズ・コーク(コーク・インダストリーズCEOで大富豪)
「岩のように間抜けな」ジョン・ボルトン
「鳥頭」ニッキー・ヘイリー(元国連大使)
マイク・ペンス(元副大統領)
不誠実な戦争屋ディック・チェイニー(元副大統領)
そのサイコな娘リズ・チェイニー(元会員議員)
ミット・ロムニー(上院議員)
ポール・ライアン(元下院議長)
マーク・ミリー(元アメリカ統合参謀本部議長)
ジェームズ・マティス(元国防長官)
マーク・エスパー(元国防長官)

このうち何人かは、昨年の大統領選挙でトランプを支持せず、トランプ2期目に対して警告を発した人々だ。

大統領選挙の後、新たなトランプ政権は一期目と同じように「混沌とした」ものになりつつある、と、ボルトンは繰り返した。

11月にCNNのケイトラン・コリンズと話したボルトンは、ロシアとウクライナの戦争が続く中、トランプがウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で会談した際、トランプの2024年の大統領選挙キャンペーンを強力に支援したテスラCEOで大富豪のイーロン・マスクがそこに参加していたというニュースについてこうコメントした。

「最初にその話を聞いた時は『だからどうした。電話会談をする次期大統領のそばに次期副大統領がいるのは普通だろう』と思った」とボルトンは述べた。「そこでハッとした。イーロン・マスクは副大統領<候補>でさえないんだ、と」

「これは実にトランプらしいエピソードだと思う」と、ボルトンは続けた。「2016〜17年にかけての政権移行期にも同じようなことがあった。周知の通り、トランプは立場をわきまえたり決まりを守るのが得意ではない。勇み足は避けたいが、このエピソードを見る限り、(トランプの執務室でもある別荘の)マールアラーゴはいまも秩序と安定には無縁なままだ」

トランプは2023年1月、トゥルース・ソーシャルにこう書いた。「ジョン・ボルトンは政権内でも特にばかな人間だと分かってはいたが、それでも私は奴をうまく使いこなした」

一方でトランプ前政権で首席補佐官を務めたジョン・ケリーは2023年10月、CNNに対し、トランプについて「アメリカの理念やアメリカとは何かについてまるで分かっていない人物」だと述べた。

「専制君主や残忍な独裁者を賛美し、アメリカの民主的な制度や憲法、法による統治に対しては軽蔑しか抱いていない人物だ」

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