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戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月22日 16時14分

(写真はイメージです)ArtMari-shutterstock

イザベル・バンブルーゲン
<重い足取りで平原を移動する負傷ロシア兵はウクライナ軍の標的に──残虐な映像をウクライナ兵と見られる人物がSNSに投稿し話題に>

杖をついて歩くロシア兵が、ウクライナの戦線で標的にされる場面を捕らえたと思われる戦場の映像が投稿された。

【動画】戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開

数人の兵士のうち少なくとも1人は負傷している様子で、この映像は、ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシアの軍隊が人員不足に陥っている可能性を見せつけているかのようだ。来月で4年目に入るこの戦争で、ウクライナとロシア双方に多大な損失が出ている。

2023年にはロシアが負傷した兵士や障害を負った兵士をウクライナでの戦闘に送り込んでいると伝えられたが、ウクライナ軍がそうした負傷兵を標的とする映像を公開したことはこれまでなかった。

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映像は@lucky__soldierというユーザーが1月19日にX(旧Twitter)に投稿。ウクライナの兵士とされるこのユーザーは、Xで2万7000人以上にフォローされている。

映像はドローンから撮影されたもので、杖をついている様子のロシア兵は、重い足取りで平原を歩いていたところを攻撃された。

本誌は撮影の日時や場所を含め、この映像の信憑性を独自に確認することはできなかったが、1月20日、この動画についてロシア政府に電子メールでコメントを求めた。XのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)アカウントは、ウクライナ東部ドネツク州ノボトロイツェ近郊で撮影されたと伝えている。

ウクライナ軍が今月に入ってロシアのクルスク州で新たな攻撃を開始し、ウクライナのドンバス州の戦闘も激化する中で、ロシア兵の死者は激増している。

死傷者数の推計には幅があり、ウクライナが公表する数字は大抵、西側諸国の数字を上回る。ウクライナと同様にロシアも通常、戦争による死傷者数を公表することはめったにない。

ウクライナ陸軍のオレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrskyi)司令官は1月19日のインタビューで、ロシア側の2024年の死傷者は、死亡した15万人を含めて43万4000人だったと語った。ウクライナ側の死傷者は明らかにしなかった。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領も、ロシアがウクライナとの戦闘を外国軍に頼っている事実を隠していると指摘。ウクライナ軍と戦うためにロシアに派遣され、戦争捕虜となった北朝鮮兵2人の映像を公開していた。

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