「禁酒ゲーム」が新時代のトレンドに?...今年はアメリカ人の3分の1が参加「ドライ・ジャニュアリー」とは?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月23日 12時2分
「アメリカ人は2番目に多く私たちのプログラムを利用している。素晴らしいことだ」と話すのは、13年にこのキャンペーンを始めた英慈善団体アルコール・チェンジ(Alcohol Change)のリチャード・パイパーCEOだ。
アメリカではテネシー州ナッシュビルのメハリー医科大学がアルコール・チェンジと提携してこのキャンペーンを運営している。キャンペーンのアプリ「トライ・ドライ(禁酒に挑戦)」は世界中で13万人以上が登録。
Guess what's just around the corner?!If you're thinking of taking on the Dry January® challenge, get ready to #BossIt with #TryDry.Double your chances of having a totally alcohol-free month and download the free Try Dry® app.https://t.co/MXdzTXNriw#DryJanuaryChallenge... pic.twitter.com/FxJheHqmJu— Dry January (@dryjanuary) December 16, 2024
アメリカでも20年にこの取り組みが導入されて以降、毎年何万人もの人たちがアプリに登録して、禁酒にチャレンジしている。
ドライ・ジャニュアリーを始めたパイパー COURTESY OF DR. RICHARD PIPER
あの手この手で禁酒をサポート
「キャンペーンは現在8カ国以上で運営されているが、アプリは173カ国で使われている」と、パイパーは言う。彼によれば、アプリのゲーム的な機能がモチベーション維持に役立つという。「何かを達成すればご褒美が付く仕組みになっている」
アプリのユーザーは小さなチャレンジを重ねることになる。野球の試合観戦やパーティーなど「普通なら酒を飲む場に酒を飲まずに参加するというチャレンジだ」と、パイパーは説明する。「しらふでいるとどんな感じになるか試してみるわけだ」
パイパーによれば、「アプリのユーザーの年齢は18歳から104歳までと幅広いが、人口の年齢構成にほぼマッチした分布で、どの年齢層も偏りがなく、突出して多い年齢層はない」そうだ。
アプリに登録すれば、チャレンジ継続の意欲が湧くような経験談や事例紹介、禁酒による体の変化を解説したテキストが毎日メールで送られてくる。フェイスブック上のドライ・ジャニュアリーの公式ページには、キャンペーン参加者は匿名で投稿でき、悩みの相談などもできる。
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