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「禁酒ゲーム」が新時代のトレンドに?...今年はアメリカ人の3分の1が参加「ドライ・ジャニュアリー」とは?

ニューズウィーク日本版 / 2025年1月23日 12時2分

ドライ・ジャニュアリーの公式フェイスブックに掲載された「お悩み相談」

「アメリカはプログラムに参加する人が多い一方で、自分なりのやり方で禁酒を試みる人も多い」と、パイパーは言う。「1人でやるのも大いに結構だが、プログラムに参加して(仲間と一緒に)やれば、たいがいははるかに素晴らしい経験ができるし、成功率もぐっと高まる」

イベントが全てアルコール付きなのは「ひどく奇妙な話だ」とリーは言う COURTESY OF DR. JOSEPH LEE

ドライ・ジャニュアリーが終われば、多くの参加者がまた酒を飲むようになると、このプログラムを批判する声も聞かれる。しかし飲酒を控えようとする人が増えていることは確かだ。

調査分析会社モーニング・コンサルタント(Morning Consult)の23年の世論調査では、飲酒者の10人中3人が前年よりも酒量を減らすつもりだと答えた。

姓は伏せるという条件で取材に応じたカリフォルニア州在住の40代の女性レイチェルは、ドライ・ジャニュアリーのキャンペーンとアプリのおかげで飲酒量を減らせたと話す。

「ドライ・ジャニュアリーは本当に特別なもの。『お酒を飲まなくてもいいじゃない』と思わせてくれる参加者みんなの後押しがあるから」と、レイチェルは語った。

「それに私とお酒の関係を振り返り、自分の人生にアルコールが及ぼす影響をもっと意識する機会にもなった。今は『ソバーキュリアス』(しらふの状態をあえて選択すること)に強く引かれている。ドライ・ジャニュアリーのように決まった『休み』を取るたびに、お酒を飲まないときの気分の良さや、アルコール抜きでも楽しめることを痛感する」

パーティーにはアルコールが付き物だが DANIEL SUHRE/ISTOCK

冒頭のマッカーシーが夫ルーク(27)と出会ったのは大学時代。卒業後は禁酒したり飲んだりする生活が何年も続いたが、この機にアルコールとの関係を見直すことにした。

「ここ2~3年は、3カ月間お酒をやめたのに、また飲み始めて、次の2カ月は外で飲むようになって......。どんどん状況が悪化して最後は毎週外出したり、必要以上に飲んでしまったりした。こうなっちゃいけないと思っていたのに」

「そして23年の半ばに『1年間ずっと禁酒したらどんな気分になるか試してみたい』と思った。それで夫と2人、日常生活にどんな影響があるのか一緒にやってみようってなった」と、マッカーシーは振り返る。

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