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マスクに続き...ドイツの次期「首相候補」まで、極右AfDに接近する「本当の理由」とは?

ニューズウィーク日本版 / 2025年2月3日 15時52分

マスクが経営する電気自動車大手テスラは、ドイツの工場における森林伐採や水資源への悪影響、労働問題などを理由に批判を浴びてきた。一部の論者が指摘するように、AfDの経済政策がマスクのビジネスを利する内容であることは偶然ではないだろう。しかし、マスクが極右政党にのめり込んでいることを全て経済的利害だけで説明することは難しい。

同様のことは、メルツにも言える。現在の政党支持率を見る限り、選挙後は社会民主党(SPD)のショルツ首相に代わってメルツが首相になる可能性が最も高い。極右政党に秋波を送るというリスクを伴う行動をわざわざ取る必要はないはずだ。

AfDと接近すれば、選挙後にSPDや緑の党との連立交渉はいっそう難しくなる。この両党が連立を拒否すれば、連邦議会で過半数を押さえるために手を組める相手はAfDしか残されていない。

選挙後、連立政権に正式に加わるかどうかは別にして、AfDとその支持者はドイツ政治に及ぼす影響力を強めていくのかもしれない。

Matt Fitzpatrick, Professor in International History, Flinders University

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.




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