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連邦政府職員を「ディープステート」として国民の敵に仕立てて粛清し、トランプが得るものとは

ニューズウィーク日本版 / 2025年2月6日 16時34分

連邦政府の職員で、連邦刑務所局やインディアン保健局など複数の連邦機関と仕事をする医師は、トランスジェンダーの権利について具体的に言及はしなかったが、強い調子でこう述べた。

「政治家はわれわれを利用して、公務員や公務員がやっている必要不可欠な仕事に関して嘘をついている。(だが)政治家が姿を消した後もずっと残って働き続けるのはわれわれ公務員だ」



トランプ政権の高官たちは、思い切った連邦政府改革が必要だと主張し続けてきた。2024年11月の大統領選挙でトランプが勝利した後、イーロン・マスクは自らが所有するソーシャルメディアのX(旧ツイッター)で、いつもの調子でこう切り捨てた。

「政府の無駄使いの規模たるや、目も当てられないひどさだ!」

セントルイス連邦準備銀行によれば、2022年夏以降、連邦政府の職員数は増加を続けている。

財務省のデータによれば、2022年度の連邦政府の歳出総額は6兆7500億ドル。つまりマスクの掲げる2兆ドルの歳出削減目標を達成するには、政府の規模を一気に三分の一に削る必要がなる。そうなれば、トランプ政権と政府内の批判派の緊張はさらに悪化することになる。

トランプが法も理念も無視して何でも自分の思う通りに事を運ぼうとする限り、トランプへの抵抗を示す「ホチキスと星」の旗が降ろされることはなさそうだ。

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