石破首相は日米首脳会談でガザ難民受け入れ問題をスルーするべき
ニューズウィーク日本版 / 2025年2月6日 22時0分
アメリカの反応についても、非常に心配です。トランプ個人は、もしかしたら「有り難い、感謝する」などとリップサービスをしてくれるかもしれません。ですが、現在のアメリカを支配しているトランプ派の抱えている感情論、その深層心理はかなり異なっていると考えられます。
基本的に現在のアメリカ、特に保守派の感覚としては「ガザ難民への同情」はありません。そもそも、今回の騒動と並行して、アメリカは「国連人権委員会」から脱退し、国内では「国際開発局(USAID)」の廃止を進めています。そんな中で苦労して「難民受け入れ」を実行しても、全く感謝もされないし、むしろ「悪質なポリコレ」や「テロ支援」と言われる危険性すらあります。
石破首相としては、いやいやそれ以前の人道問題や、パレスチナとの信義で予定通り、教育と医療目的で100人前後の受け入れはやる、それが日本国の威信だというような姿勢があるのかもしれません。仮にそうだとしても、今週のタイミングでこの問題に言及するのは国家として自殺行為になります。
それ以前の問題として、国際社会や市場の反応がそうであったように、事態はあまりにも流動的であり、誰もが様子を見ている状況です。ですから、今回の首脳会談では、この話題はスルーの一択しかないと考えます。
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