わずか1年の現役生活ですべてのダービー馬の祖となった名馬セントサイモンのご紹介
ニコニコニュース / 2024年8月9日 19時0分
今回ご紹介するのはのんちゃんさんがニコニコ動画に投稿した『名馬解説 セントサイモンについて』です。
聞きなじみのない方も多いかと思いますが、本馬の血を現在のほぼすべてのサラブレッドが保有しており、すべてのダービー馬には彼の血が入っています。ウマ娘に登場している名馬たちの中ではメジロパーマーやタップダンスシチーは彼の直径子孫にあたる存在です。
本動画では『煮えたぎる蒸気機関車』、『史上最も偉大なサラブレッド種牡馬』とも評されるセントサイモン号のその生涯について解説されています。
投稿者コメント(動画説明文より)
祝・ニコニコ復活!※これはメンテナンス中に制作した動画になります。
名馬解説第44弾、セントサイモンです。
久々の海外馬になります。その異名は「煮えたぎる蒸気機関車」!
19世紀最高のサラブレッドと謳われた彼がどのような馬だったのか…
セントサイモンがどのように伝説となっていったのか、ゆっくり実況で解説が始まります。
セントサイモンの父ガロピンの種牡馬価値はあまり高くありませんでした。しかし彼を輩出したことでその後は評価が跳ね上がりました。
私見ですが名馬や名種牡馬と呼ばれる馬たちはこの傾向をよく見る気がします。例えば日本近代競馬を変えたサンデーサイレンスも輸入当時は種牡馬価値があまり高くありませんでした。近年でいえばそのサンデーサイレンスの孫にあたるキタサンブラックも前評判は高くありませんでしたがイクイノックスを輩出し、その評価を高めました。
ではなぜそんな彼が『煮えたぎる蒸気機関車』と呼ばれているかというと……
3歳シーズン前に試走を行った時に起こりました。ちなみにこの試走というのは現在での併せ馬に近いものにあたります。
どうにもやる気がなさそうに見えたそうです。現在でもパドックを見ているとやる気なさそうだなあという印象を受ける馬を見かけますから、おそらくそんな感じに見えていたのでしょう。
とはいえあくまでも『やる気なさそうに見えるだけ』なので実際は違うというのはよくあります。ドバイワールドカップなどG1級競走を4勝しているウシュバテソーロなどはいつもパドックでやる気なさそうに見えるということで話題に上がっています。
拍車の形状については西部劇でカウボーイの靴についているやつを想像するとわかりやすいかもしれません。ただ、ピザカッターのような歯車がついているものではなく、U字状のものだと思われます。動画でも説明されていますが、現在の競馬では使われていません。
その拍車をいれたところどうなったかというと……
この発言を残したのは、世界三大騎手にも数えられ、『アーチャーが乗ればカタツムリでも勝てる』と言われた名手、フレッド・アーチャー騎手でした。
そんな超がつくほどの名手のそう言わしめさせたのですからどれほど危険だったのかが伺えます。
これが彼に『煮えたぎる蒸気機関車』という異名がついた理由です。
そんな彼の生涯成績はというと……
全勝であるのは当たり前な上にその着差に驚きます。当時は現代以上に斤量(ハンデ)が課せられることもあり、他馬より20キロ重い斤量を課せられたレースがあるにも関わらずこの着差がついているのです。しかも、生涯を通して本気で走ったことはないだろうといわれていたのですから驚きです。怪我がなければ4歳シーズンはどうなっていたのか、という妄想をしてしまいます。
当然これだけの結果を残せば種牡馬としても高い期待がかけられるのですが……
父としても圧倒的な成績を残すだけに終わらず……
母の父としても圧倒的な結果を残し、その血を証明しました。
しかし、これが後に悲劇を生むこととなってしまいます。
しかしセントサイモン直系はすぐに途絶えたわけではなく、他国でつながっていきました。
生涯戦績16戦16勝2度の凱旋門賞制覇。種牡馬としても『リボー系』を確立した『完璧な馬』リボーもセントサイモンの子孫です。ちなみにリボーからタップダンスシチーにつながります。
日本ではどうだったかというと、
『神馬』と呼ばれた史上初の三冠馬シンザンを輩出し、その後も活躍馬を多く輩出しましたが現在はほとんど残っていません……。
ですがその血は脈々と受け継がれており、日本ダービーの歴代勝ち馬のそのすべてにセントサイモンの血は入っています。彼の競走能力はこうして後世へと続いていくのです。
そしてそれは日本だけに限りません。イギリスでも、フランスでもアメリカでもダービー馬は彼の血を持っているのです。
これが彼が”歴史上最も偉大なサラブレッド種牡馬”と呼ばれる所以です。
動画内では本記事にてピックアップした点以外にも各レースの詳細や、セントサイモンの周囲の人たちの逸話なども解説されています。
競馬熱が高まっている昨今、ぜひ歴史上の名馬にの解説をご覧になってみてはいかがでしょうか。
▼動画はこちらから視聴できます▼
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