『くまのプーさんのホームランダービー!』を『はじプロ』で作る!? あの悪魔的な変化球まで再現するガチのクオリティにトラウマが蘇る
ニコニコニュース / 2021年8月13日 11時45分
突然だが、思い出深いFlashゲーム【※】はあるだろうか。
※Adobe Flashをプラットフォームとして作成されたゲームの総称。
今やFlashという言葉自体あまり馴染みのない方も珍しくないが、長くインターネットに触れてきた方ならばひとつくらい頭に思い浮かぶタイトルがあるはずだ。
ちなみに筆者の場合は、定番ではあるが“プニキ”の愛称で親しまれ、一部界隈ではカルト的な人気を集めたみんなのトラウマFlashゲーム『くまのプーさんのホームランダービー!』が思い出深い。
本作をひと言で表すと「子供向けゲームの皮を被った悪魔のゲーム」。非常に難易度が高く、好タイムを出すまで幾度となく苦戦させられた記憶が残っている。
さて、今回紹介するのはそんな『くまのプーさんのホームランダービー!』を最大限にリスペクトした動画。Riraさん投稿の『【はじプロ】ウナきりのゲーム作り ウナちゃんのホームランダービー編【VOICEROID実況】』だ。
この動画は、ゲーム作りを学べるゲーム『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』(以下、『はじプロ』)で『くまのプーさんのホームランダービー!』を再現してしまったというもの。
基本システムから悪魔的な変化球まで。みんなのトラウマを呼び起こすガチすぎる作品の様子をご紹介していく。
―あわせて読みたい―
・『くまのプーさんのホームランダービー!』サービス終了直前にRTA更新! Flashサポート終了ギリギリまで記録に挑んだ姿がちょっと泣けてくる件
・Switch品薄で遊べない友達のために『あつ森』を完全再現!? “ゲームを作るゲーム”で再現した作品が完成度バツグンなのにネタ満載でカオスすぎる
みんなのトラウマ“プニキ”をNintendo Switchで再現
Nintendo Switchで発売されたゲームを作れるゲーム『はじプロ』でゲーム作りに挑む本シリーズ。
コンセプト発表の時点でコメントは大盛り上がり。人気の高さがうかがえる。まずはゲームが出来上がる様子をご覧いただこう。
最初に作られたのはゲームの主役となるピッチャーとバッターのグラフィック。
動画では「せっかく描いたんだから完成させなくちゃ」という義務感が生まれるほど本格的なドット絵が描かれる様子が収められている。
今回の作品ではピッチャーを東北きりたん、バッターを音街ウナが担当。それぞれのグラフィックは3コマだが、しっかりと動きのわかる圧倒的クオリティだ。
実際に画面に配置してみると、それっぽさがすごい。早くも完成像がイメージできる。
続けて球場のグラフィックを作成すると、今度はバッターとピッチャーのアニメーションを設定し、見覚えのある画面にかなり近づいてきた。
動画中盤ともなると本格的なゲーム作りらしい画面に切り替わり、投球時のボール表示や打球の判定が設定されていく。
打球の向きや打球に対するカメラの設定などが加わると、見覚えのある画面というよりも最早懐かしさを感じる動きが完成。ここまでくると完成度が高すぎるのか幻覚や幻聴が発生している視聴者もいる様子。
タイトル画面や判定表示が出来上がると、完成は間近。視聴者からは懐かしのBGMを求めるコメントも寄せられ、再現度がかなり高くなっていることがわかる。
最大限の原作再現で作り上げた『ウナちゃんのホームランダービー』
『はじプロ』で可能な限り『くまのプーさんのホームランダービー!』を再現した本動画。さまざまなテクニックを駆使して出来上がった力作『ウナちゃんのホームランダービー』がこちら。
目標打数やホームランの数が表示と向かい合うふたりの姿はまさにホームランダービーそのもの。打ち上げた球筋に一喜一憂するかつての記憶が蘇る。
『くまのプーさんのホームランダービー!』といえば100エーカーの森の仲間たちが繰り出す悪魔的な魔球の存在だが、ここまで原作再現に力を入れてきた本作では、もちろん魔球もしっかり再現されている。
原作ではラスボスであるティガーが使用してくる消える魔球をはじめ、加速するストレートにバウンドする魔球。ジグザグ魔球とみんなのトラウマをえぐる魔球がラインナップ。
ピッチャーの東北きりたんはこんな可愛らしい顔をしているが、実のところすべての魔球を操る悪夢の名投手クリストファー・ロビンの生まれ変わりだったようだ。
本作は動画概要欄にてゲームIDが公開されており、ダウンロードすることで実際にプレイすることが可能とのこと。ゲームの詳細や悪夢の名投手に挑んでみたい方は、ダウンロードしてみてはいかがだろうか。
『はじプロ』で伝説のFlashゲームを再現した本動画。グラフィックからプログラミングまで原作を最大限にリスペクトして作られた「ウナちゃんのホームランダービー」制作の様子をぜひご覧いただきたい。
文/富士脇 水面
【はじプロ】ウナきりのゲーム作り ウナちゃんのホームランダービー編【VOICEROID実況】
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