藤原季節「皆さんと一緒に、閉塞した日本映画界に風穴をブチ開ける」日本映画界にかみついた真意
日刊スポーツ / 2024年4月20日 22時40分
藤原季節(31)が20日、東京・ユーロスペースで行われた映画「辰巳」初日舞台あいさつで「皆さんと一緒に、閉塞(へいそく)した日本映画界に風穴をブチ開けに行きたいと思っています!!」と宣言した。
「辰巳」は、15年の東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞した「ケンとカズ」以来となる、小路紘史監督(37)の8年ぶりの新作長編映画。自ら脚本も担当した自主製作映画で、製作に5年を要し、23年10月に開催された東京国際映画祭でアジアの未来部門に出品された。主演の遠藤雄弥(37)が裏社会に生きる男・辰巳、辰巳の恋人・京子(龜田七海)の妹で、殺された姉の復讐(ふくしゅう)を誓い辰巳とともに真相を追う少女葵を森田想(24)が演じた。
藤原は「辰巳」の出演者の中で唯一「ケンとカズ」から2作連続での小路監督作品に出演を果たし、遠藤が演じた辰巳の弟浩太を演じた。登壇すると「先ほど(1つ前の)上映後の舞台あいさつをさせていただいた時、オールスタンディングオベーションで迎えていただいて。人生初めての体験というか一生、忘れられない日になりまして。小路監督、皆さん、おめでとうございます」と熱っぽく語った。
藤原は、トークの中で「やっぱり、僕…映画が好きなんですと。映画が好きなんですけど、ちょっとムカついてもいて」と切り出した。そして「言って良いの?」と言いながら、ムカついている理由を声を大にして訴えた。
「コロナ後に、映画とのご縁が全然なくて…まぁ、オファーをいただけなかったというのも、あるかも知れないし、企画が途中で何個か倒れたりして。いろいろなことを、その間に言われて。『俳優って人気商売だから…』『季節は数字が足りないから、企画が動かない』と…」
藤原は、松本穂香(27)と共演したスペシャルドラマ「自転しながら公転する」が23年12月14日から3週連続で日本テレビ系で放送されるなど話題作、人気作に多数、出演している。さらに、同年9月に東京・テアトル新宿で行われたデビュー10周年記念特集上映でお披露目された、未発表&初主演作「東京ランドマーク」(林知亜季監督、18年)が5月18日から東京・K'シネマでの公開が決まった。
そんな人気俳優の藤原が、笑いながらも腹にたまっていたものを吐露し、登壇した共演陣も客席も沸いた。藤原は「でもさ…数字を持っていない俳優が日の目を浴びるチャンスって、どこにあるんですか? 映画を志す俳優達が、夢を見るチャンスは、どこにあるんですか…ここに」と言い、小路監督に視線を送った。
「辰巳」は、主演の遠藤、「ケンとカズ」から唯一、2作連続で出演した藤原はじめ、全員がオーディションで出演を決めた。藤原は、今作で斬新だと感じたことは? と聞かれ「やはり、フルキャスト、オーディションですよ。主人公含め全員が、度重なるオーディションで勝ち得た役。そんな日本映画って、今、ないんじゃないですか? あったら、教えていただきたい」と、全く忖度(そんたく)なしにキャスティングされた映画であると強調。遠藤から「ちなみに今回、季節君も、オーディションなの? 唯一『ケンとカズ』からの続投なのに」と聞かれると「メチャメチャ、オーディション…3、4回は受けた」と明かした。
小路監督は、オーディションで全キャストを選ぶにとどまらず、ほれ込んで起用を決めた俳優の性別に合わせて、役を書き換えたという。森田が演じたキャラクターは当初、男性として書かれていたが、森田の起用が決まり、同監督は女性に書き換えたという。森田は「よくよく考えると、すごくうれしい出来事。自分が受かりたいと思って行ったオーディションで、結果的に自分に合わせて役をアレンジしてくださった」と感謝した。小路監督は、キャスティングの決め手を聞かれると「芝居のうまさは、もちろんなんですけど、この人とis署に映画を作りたいって、強く思った人たち、というのが結構、大きくて。長い映画製作の中で、信頼しながら作るというのは、すごく重要。実力とかは。もちろんですが、人間性もあった」と説明した。
藤原は、小路監督らの一連の発言を踏まえ「チャンスを勝ち抜いた俳優たちがいて…僕が1個、思うのは『辰巳』は、日本映画界に対するリベンジです。この映画をもってして、日本映画に報復します。そのためには、皆さんのお力が必要…ヒットしないと。大きな竜巻を起こしていきたいんで、よろしくお願いします!!」と客席に支援を呼びかけた。
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