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犬塚浩弁護士、東京15区補選での妨害行為「生まれうる状態」「選挙そのものがカオスな状態」

日刊スポーツ / 2024年5月5日 13時31分

フジテレビ本社

弁護士の犬塚浩氏は、5日に放送されたフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演し、先月28日に投開票された衆院東京15区補選で、特定の候補や陣営による妨害行為が問題になったことをめぐり、その背景について解説した。

同補選では、政治団体「つばさの党」の候補者や陣営関係者が、当選した立憲民主党の酒井菜摘氏や作家の乙武洋匡氏ら複数の陣営への「妨害行為」を繰り返し、各陣営が街頭演説の告知などを行えなくなるなど、異常な雰囲気の中での選挙戦となった。

この日、同番組にゲスト出演した乙武氏は選挙戦で受けた妨害行為について「立候補者側だけでなく、有権者にとっての(候補者の主張を聴く)権利が侵害されているのが許せない。申し訳ないと思う気持ちでいっぱい」などと振り返った。また、歌手泉谷しげる(75)は「やじは選挙違反ではないが、だけど(今回は)妨害でしょ。選挙妨害はもっと罪を重くしないとだめよ」と、怒りをまじえながら指摘した。

これに対し、犬塚弁護士は「公職選挙法の中では選挙の自由妨害罪というものがあり、懲役刑まである結構重い罪」とした上で「実際の立て付けとしては、選挙は基本的にカオスの状態」と指摘した。「実は選挙カーは道路交通法が一部、免除されているようなところがある。駐車禁止の所に(選挙カーを)止められるというところがある。騒音防止条例も、大きな声を出しても防止条例違反にはならない」と、指摘の背景について解説した。

その上で「選挙そのものがカオスな状態なので、こういう状態が生まれうる状態で行うのが選挙になっているのは確かだが、今回の(妨害行為)は、ちょっとどうかなと思う」と述べ、つばさ側の行為内容については疑問を示した。

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