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【名人戦】振り飛車におわす出だしの豊島将之九段 雁木を採用 第3局対局開始

日刊スポーツ / 2024年5月8日 9時49分

名人戦第3局前夜祭で決意を表明する挑戦者の豊島将之九段

藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が挑戦者の豊島将之九段(34)に連勝した、将棋の第82期名人戦7番勝負第3局が8日午前9時からの2日制で東京都大田区「羽田空港第1ターミナル」で始まった。全国97カ所ある空港で、将棋の対局が行われるのは初めてだ。先手後手は事前に決まっており、今局は藤井が先手。

後手の豊島は本年度ここまで4連敗。いまだに白星がない。4月30日で34歳になった。「気持ちを新たにやっていければ」と今局の前に語っていた。

今回の対局場は、飛行機が見える部屋。「すごく楽しみ。見て楽しむ余裕があるかどうかは分かりませんが。2局目は早い段階でダメにした。チャンスはきたが、手ごたえとしては1局目の方がよかった。修正して第3局、どう指すか。最初の方でまずくしてしまうとチャンスはない」と話していた。

その言葉どおり、豊島は角道を止める出だしから振り飛車もにおわせた。結果的に飛車先の歩を突いて、居飛車とし、雁木(がんぎ)に組み立てた。

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